江藤農水相インタビュー「農水省の殻を破りたい」の真意
就任会見で「農林水産省の殻を破りたい」と述べた江藤農水相が、日本テレビなどのインタビューでその真意を明かしました。 江藤農水相は12日の就任会見で「農林水産省はこれまでの殻を破れなかった場面が多分にあったような気がする」と述べ、大胆なリーダーシップで「殻を破りたい」と述べていました。 これについて13日、まずは「行政の先例主義」という「殻」を打破し、これまでの政策や予算の使い方を全て見直したいとの姿勢を示しました。 江藤農水相は、「現在の耕作面積や基幹的農業従事者の状況などを見ると、思いきった切り札を増やしていかないと10年、20年先の農業がどうなっているのか見通せない」と話しました。その上で、農業政策の予算の使い方を全て一度テーブルの上にのせ、「足りないところは出し、ムダなところは整理しなければ」と述べ、これまでの『先例主義』を破って、攻めの一歩を進めたいとの考えを示しました。 また、この夏、不足し価格が高騰したコメの政策については、日本の農地の特質としてコメを作るのが一番適しているとの見解を示しました。ただ、実質的な生産調整が続いているとの見方もある中で、「あくまでも農家の自主的な判断」で生産しているもので、生産調整は行っていないと強調しました。 一方、アメリカのトランプ次期大統領が選挙中に掲げていた輸入品への関税導入の影響については、具体的な内容が明かされていない中、予想される影響について言及するのは不適切だとして明言は避けました。しかし、日本が農産物の輸出目標2兆円を掲げ、海外にしっかり売っていく上で「アメリカは大きな市場」だとして、注視していくとしています。