元CEOの違法薬物購入疑惑、オリンパス会長「心よりおわび」…経営陣の引責は否定
精密機器大手オリンパスの竹内康雄会長は8日、シュテファン・カウフマン元社長兼最高経営責任者(CEO)が違法薬物を購入した疑いで辞任したことについて、「多大なるご迷惑とご心配をおかけしている。心よりおわび申し上げる」と陳謝した。
カウフマン氏は10月28日、取締役会の要求に応じて辞任した。竹内氏は8日の決算記者会見で、取締役会などの任命責任について「結果論では間違っているように見えるが、当時の判断としては正しかった」と説明した。自身を含めた経営陣について「(引責が)必要という考えはない」とも述べた。
2023年4月から社長兼CEOを務めたカウフマン氏の経営判断については、竹内氏は「組織を強いリーダーシップで引っ張り、成果につながっていた」と評価する考えを示した。