Appleの日記アプリ「ジャーナル」は日記初心者におすすめ!
Apple製「ジャーナル」アプリの限界
しかし、「ジャーナル」にも限界はあります。そう、これはこのアプリの最初のバージョンに過ぎず、Appleは今後さらに機能を追加していくはずです。とは言え、このアプリは、人気のある日記アプリの標準機能を現段階で備えていないのも事実です。 最大の問題は、アプリが使用できるのはiPhoneのみで、iPadやMac用のオプションがないことです。私がこのアプリを試してみたところ、あるテーマについてMacでもっと深く書き続けたいと思ったことが何度もありました。できれば1年後には改善されることを願います。 「ジャーナル」は意図的にシンプルなアプリになっています。エントリーのリストは時系列順にスクロールしていくようになっており、エントリーをブックマークしておけば、アプリが写真、振り返り、ブックマーク、ワークアウト、場所などに基づいてフィルターをかけてくれます。 これが現段階でこのアプリが備えている機能のすべてです。カレンダー表示も、タグ付けも、エクスポートもありません。また、競合他社と違い、「ジャーナル」アプリはムードトラッキングを提供していません。 このアプリを使いはじめたばかりだと、こうした問題は些細なことに思えるかもしれませんが、エントリーがたくさん蓄積されるにつれて際立ってきます。
Apple製「ジャーナル」は日記初心者に適したアプリ
少し脱線してボードゲーム文化の話をしましょう。卓上ゲームの世界では、私たちは導入ゲームという概念に取り憑かれています。 それは、シンプルでありながらエキサイティングで、プレイヤーを夢中にさせるのに十分な複雑さを持ち、新規プレイヤーが逃げ出すほど圧倒されないようなにできています。完璧な導入ゲームは、無防備な人を一生ゲーマーにしてしまうことさえあります。 そして、Appleは日記をつける習慣が無い人の生活に日記を導入させるアプリとしてはこれまでで最高の「ジャーナル」アプリを作りました。 完璧ではありませんが、複雑でもありません。いくつか目立った問題もありますし、「ジャーナル」アプリに期待される機能(クロスデバイス対応やカレンダー表示など)も欠けています。 しかし、ここではそんなことは大した問題にはなりません。なぜなら、「ジャーナル」が目指していることは、多くの人が日記を書いてみて、それが持続可能で頻繁に実行できる趣味になることであり、その点は優れているからです。 悲しいことに、現状はそれがこのアプリのすべてです。「ジャーナル」がこの種のアプリをユーザーが使いはじめるきっかけとなり、Appleがすぐにエクスポートオプションを提供してくれることを願うばかりです。 そうなると、「ジャーナル」の限界を感じ始めたユーザーが、Day OneやJourneyのような多機能アプリにデータをエクスポートすることができ、毎日日記をつける習慣を継続できます。 すでにiPhoneに入っているシンプルな日記アプリがいいと思う人には、是非それを使ってみてください。 どのようにして日記をつけるかはあまり重要ではなく、日記をつけているということだけで十分だからです。