【ボートレースコラム】心に響いた2024年のバトル5選
2024年の終わりが近づいている。ボートレースは今年も熱戦が繰り広げられた。その中から記者の琴線に触れたバトルを5つ紹介したい。なお甲乙つけがたいので、時系列順に書き連ねていく。 【7月28日・大村SGオーシャンC優勝戦】「今までやったことない」チルト1度で臨んだ茅原悠紀(37=岡山)の4カド強攻を受け止め先マイの山口剛は続く2マークで椎名豊と競り、空いた内を茅原が差して逆転。14年12月23日の平和島グランプリ以来9年7カ月ぶりのSG2勝目を挙げ、歓喜の涙を浮かべた。 【8月31日・まるがめSGメモリアル準優勝戦9R】馬場貴也(40=滋賀)が大会連覇を果たす礎となったレースも熱かった。3号艇・森高一真が1号艇の峰竜太からインを奪うなど進入から波乱の一戦で6コースからシャープに差し込み最内を突いて先頭に浮上。3連単6万円超の高配を提供した。 【10月27日・戸田SGダービー優勝戦】4月8日のG1児島72周年記念準優勝戦、さらに8月14日の戸田お盆シリーズでFを切りグランプリへ正念場の桐生順平(38=埼玉)が地元の大舞台で最高の結果を出した。3コースからダービー連覇がかかった1号艇・峰の野望を打ち砕くツケマイで、賞金ランク6位以内に浮上した。 【11月15日・尼崎G1ダイヤモンドカップ優勝戦】予選ラストの6着が響いてトップ通過を逃し、優勝戦も2号艇の宮地元輝(38=佐賀)が記録にも記憶にも残る走りで魅了した。1周1マークこそ1号艇・黒井達矢の先マイを許すも、2マークで差して逆転。通算1000勝達成と喜び二重奏の結末となった。 【12月21日・住之江SGグランプリ・トライアル2nd11R】優出へ大敗禁物の6号艇・茅原はスタート展示で枠なりも、ピット離れから飛び出して4コースを確保すると鋭角差しで突き抜け1着。改めて勝負強さを見せつけた。 今夜の蒲郡クイーンズクライマックス優勝戦は、上記のレースを超えるような走りが見られるのか…。では、よいお年をお迎えください。(石丸 秀典)