衆議院選挙大分2区・14選目指した衛藤征士郎さん落選…不記載問題「野党やマスコミが訴えたことが影響」
27日に投開票された衆院選で、自民党は有権者から厳しい審判を下された。派閥の政治資金問題に絡んだ前議員らが次々と敗れるなど議席は大きく減り、連立を組む公明党と合わせた与党でも過半数割れに追い込まれた。 【写真】険しい表情でインタビューを受ける石破首相(27日午後11時4分、自民党本部で)
大分2区
大分2区では、14選を目指した自民党前議員の衛藤征士郎さん(83)が、立憲民主党前議員、無所属新人との三つどもえの争いに敗れた。旧安倍派で最高顧問を務めたベテランは、大分県佐伯市のホテルで「私の努力不足が全てだが、野党やマスコミが不記載問題を『裏金』と訴えたことが大きく影響した」と語った。
1070万円の不記載があり、党の役職停止(6か月間)の処分を受けた。長年の支援者からは「安倍派のパーティーで乾杯の音頭を取るニュース映像が度々流され、痛手だ」との声が上がっていた。衛藤さんを支持してきた経済団体の一部が、前大分県知事の次男である無所属新人候補を支援。自民支持層も固めることができず、落選した。