国民民主「手取り増やす」掲げるも…「103万円」の先に「130万円」の壁 制度見直しに他党も協議 維新の幹事長らと会談「個人的には賛同」
“130万円”社会保障制度が壁に
青井キャスター: 103万円の先に130万円の壁、まだまだ見ていきます。この年収の壁問題は、専門家の方はどう考えているのか、エコノミストの酒井才介さんに聞いた。 みずほリサーチ&テクノロジーズ チーフ日本経済エコノミスト・酒井才介氏: 103万円の壁というのは、実は制度上は必ずしも壁にはなっていない。手取りがむしろ減ってしまうという意味において、本当の壁と言えるのが、106万円、130万円の壁。社会保障制度の壁、この改革をあわせて検討しないと、労働供給はプラスの効果が得られるかというと、必ずしもそうではないだろうと考えています。 青井キャスター: 労働供給のプラス効果、つまり働く人が増えるためには、年収の壁の改革が欠かせないとのことでした。もっと働きたいという人が制度に阻まれないように、政治が結果を出せるかどうか注目していきましょう。 宮司愛海キャスター: 東京・永田町で5日、この103万円の壁などをめぐり、日本維新の会と国民民主党の幹事長らが意見を交わしました。 国民民主党・榛葉幹事長: 協力できるところは協力していただきたいということを申し上げましたし、非常に良い感触でした。 日本維新の会・藤田幹事長: 財源のこと、結構言われてますよね。われわれも政策論はしっかりとやりたいなと思います。私は個人的には賛同してますけど。 宮司キャスター: 両党は、年収の103万円の壁について協議していくことや、政策活動費廃止などの政治改革、国会改革について協力することで合意しました。維新側によると、特別国会の首相指名選挙については、決選投票でもそれぞれの党の代表の名前を書くことを確認しました。 (「イット!」11月5日放送より)
イット!