【凱旋門賞】シンエンペラーが最終追い切り 悲願の制覇へ陣営「チャンスは大きいかなと思います」
[GⅠ凱旋門賞=2024年10月6日(日曜)3歳上、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル] 【写真】最終追い切りを行うシンエンペラー。右はラファミリア(撮影=現場代表) 凱旋門賞に出走するシンエンペラー(牡3・矢作)は現地2日朝、フランス・シャンティイのラモルレイ調教場で最終追い切りを行った。 アイリッシュチャンピオンSは僅差の3着。約1週間の休みを経て、1週前追い切りでは4頭併せ馬で圧巻パフォーマンスを見せた。そのため、この日はダートコースで「息を整える程度」(岡助手)の軽めの追い切り。見守った吉田助手は「ちょうどいい」と満足そうにうなずいた。 追い切り後、岡助手は「1週前にしっかり負荷をかけているので、直前は負荷をかけすぎないように。逆に新たな試みですよね。経験上、こちらの思っている以上に負荷がかかっているので、違うトライの仕方をしてみる」と調整過程を説明。改めてこの日の動きについては「あまり普段から真面目に走る馬ではないので」と前置きしつつ「すごいいいぞって感じではないですけど、こちらに来た当初に比べたら歩様の硬さもなくなり、スムーズな動きになったので良かったと思います」と話した。 当日は重馬場の可能性もある。その適性については「(1週前に乗った)C・デムーロ騎手に問題ないと言っていただいているので、特に気にはしていない」と語ったが、「すごい雨が降ってドロドロになったら、その時は分からない。多少の雨なら普通にはこなしてくれると思う」と分析した。 いまだ日本馬が勝っていない凱旋門賞。悲願の制覇へ向けて岡助手は「抜けた馬がそんなにいない印象で混戦ムード。まだ日本の馬が勝ったことないですけど、チャンスは大きいのかなと思います」と期待を寄せる。本番でコンビを組む坂井瑠星も「凱旋門賞は日本のホースマンにとっての夢」と語っており、日本馬初Vの悲願へ向けて、いよいよ機は熟してきた。
三嶋 まりえ