「キラキラ」じゃなくて「ありのまま」がいい|えみ姉のA面
みんなの尊敬する部分を吸収して、自分が最強でありたい
Q.普段何をして過ごしていますか? 朝起きたら目覚ましがてら愛犬の散歩に行き、たまっている連絡を返して、明るいうちに動画の撮り溜めをする、みたいな感じです。会社関連のことは社員さんにもお願いしながら、一緒にこなしています。 Q.尊敬している人、信頼している人がネット上にいますか? 信用しているのは自分だけなので、ネット上にも身近にもそういう存在はいないですね。でも、自分にはない部分を持っている人はもちろんたくさんいるので、みんなのそういう部分を吸収して、自分が最強になりたいです(笑)。 Q.仕事への考え方、何に重きを置いているのかを教えてください。 環境です。「ここにずっといる未来が見えないな」と思ったら、急に将来が不安になっちゃうんですよね。「それなら、何か面白いことをしちゃおう」と思ってすぐに環境を変えちゃいます。
私の思いを尊重し、私のファンのことも大事にしてくれる企業さんを大切にしたい
Q.推しの存在はいますか?その人の存在がどう購買行動に影響を与えていますか? 最近はaespaやIVEなど、ストイックな韓国アイドルが推しです。韓国は歌やダンスの技術はもちろんすごいと思うんですけど、クリエイティブの作り方やマーケティングの打ちだし方が上手いと思っていて。「この商品にこのアイドルを使うから売れる」っていうツボを分かっているんですよね。私自身、IVEのウォニョンちゃんが起用されているのをきっかけにMIU MIU(ミュウミュウ)が気になって、たくさんの商品を買いました。 Q.推しの企業や印象に残っている企業はありますか? TIRTIR(ティルティル)やBANILA CO(バニラコ)、Anua(アヌア)です。クリエイターに寄り添う姿勢が強くて、私の思いを尊重して力を貸して頂いています。私のファンのことも大事にしてくれるので、大切にしたいと思っている推しの企業さんです。 Q.最近気になった広告や企業のPRはありますか? 5月に開催されていたTIRTIRの新作コスメのポップアップ「Waterism Glow Park」は印象的でした。TIRTIRさんが寄り添ってくれる姿勢に対して、クリエイター側も「一緒に盛り上げたいです!」という気持ちの方が多いと思うんですね。それで、インフルエンサーが仕事関係なしに来ていたり、すごく有名な方もたくさん来ていたりしたんですよ。それ以外にコンテンツも充実していて、7時間待ちになるほどの人気でした。起用しているアイドルの影響もあるとはいえ、すごい規模のイベントでしたね。 SNS上の発信では、クリエイターのパーソナルな部分は隠れがちだ。しかし、えみ姉さんは「ありのまま」の発信をモットーに、自身の言葉や価値観を積極的に共有している。今回のインタビューでも、短い回答の中に彼女の強い意思や大切にしている価値観がはっきりと現れていた。えみ姉さんの飾らない「ありのまま」の発信に、今後も注目したい。
文:安藤 ショウカ/写真:小笠原 大介