5月6日に「みずがめ座η流星群」見ごろ GWの天体ショー
5月のゴールデンウイーク(GW)終盤にピークを迎える「みずがめ座η(イータ)流星群」。今年は見ごろのピークである5月6日の翌日が新月とあって、月の明かりの影響をほとんど受けないため、例年よりも観測条件が良いという。GWに楽しめる天体ショーをまとめた。 【動画で解説】毎年現れる「流星群」の正体は?
5月6日の前後2~3日ごろが観測しやすい
流星とは、宇宙にあるチリ(直径1ミリ~数センチ程度)が地球に入ってきて、大気との摩擦によって光を放ちながら燃え尽きる現象を指す。 比較的まとまった量の流星が見られるのは、地球と彗星の軌道が交差するところ。彗星は、チリを放出しながら公転しているので、地球が彗星の軌道を横切ると、軌道上のチリが地球に降ってきて、流星となる仕組み。みずがめ座η流星群の場合、もととなっているのは、あの約76年周期で公転するハレー彗星が出したチリだ。 地球が彗星の軌道を横切る際、地上から眺めると、宇宙のある場所から放射状に流星が流れ出しているように見える。その付近に見える星座にちなんで、流星群には「ペルセウス流星群」や、「ふたご座流星群」といった名前で呼ばれる。みずがめ座η流星群は、みずがめ座を構成するη星の付近から流星が流れ出すように見えるため、その名がついた。ちなみに、流星群のなかには、7月中旬から8月中旬ごろにかけて活動する「みずがめ座δ(デルタ)流星群」もある。 国立天文台(東京都三鷹市)によると、今年のみずがめ座η流星群の観測に適しているのは、5月6日前後2~3日の未明(午前2時から3時くらい)から夜明け前まで。観察場所として、空が広く見えるところがオススメ。周りに高い建物が多数立ち並ぶところでは、あまり空が見えないためだ。 また、長時間夜空を見続けていると首が痛くなるので、観察時にはシートをひいて仰向けに横たわるのもアリ。流星群なので、どこの方角を見なければならないという、夜空を広く眺めていれば観察できるという。 見えると予想される流星の数は、だいたい1時間に約5個。12分で1個というペースなので、5~10分夜空を見ていても流れない、という事態は起こりうる。ある程度、長時間見続ける必要がありそうだ。