投資における「どこで入って、どこで降りる?」の疑問を解決! 2024年10月20日時点の日経平均株価をもとにチャート環境の確認を実践
※この記事は2024年10月20日に執筆したものです。 当記事では、政治リスクが株式市場に影響を与えているときの日経平均株価について解説します。
チャート環境の確認
ここでは、日経平均株価の日足チャート(下図)を見ていきます。 図表 日経平均株価(日足)
※TradingView提供(解説を目的に使用しております) ■三角形 まず着目するのは図中の「三角形」です。 現状、日経平均株価は、この「上昇の縮小三角形」内で動いています。この波形は、株価が上昇傾向を維持しながらもみ合っていることを表しています。ただし直近では、株価が三角形の下辺である「下値のトレンドライン」に接しているため、ここを下に突破すると調整(下落)が深まる可能性がある、と見る必要があります。 ■移動平均線 次に、移動平均線です。チャート画面では「50日移動平均線」と「200日移動平均線」をそれぞれ紫色と紺色で強調していますが、それぞれの位置を確認しましょう。 仮に先述の三角形を下抜けする場合、下値の目途候補として、200日移動平均線と50日移動平均線は意識されやすい水準になります。 ■抵抗帯と支持帯 これらを確認した上で、上値の抵抗帯と下値の支持帯を描いていきます。上値の抵抗帯はどこまで上がるか、下値の支持帯はどこまで下がるかの目途を探るためのものです。 現状では、上値の抵抗帯を4万200円と4万1000円、4万2000円超の水準に描くことができます。これに対し、下値の支持帯としては、3万7700円、3万7000円超の水準が意識されやすいでしょう。 ■フィボナッチ・リトレースメント そして「フィボナッチ・リトレースメント」と呼ばれる、黄金比を用いた下値の目途を確認します。0.382の水準が3万8300円付近、0.5の水準が3万7700円付近、0.618の水準が3万7100円付近となっています。 ■想定レンジ これらを総合的に見て、想定レンジを「上:4万200円・4万1000円・4万2000円、下:3万8300円・3万7700円・3万7100円」と捉えます。