大阪・性同一性障害の男女によるブライダルショー話題に
理解を深めるため、このショーを続けていく
また、髪デコのモデルを務めたみさとさん(38)は、カミングアウトによって母親が応援してくれるようになったという。幼少時は普通の男の子だったが、「最初の違和感は小学校の時の声変わりでした」と、当時を振り返って胸のうちを明かす。 「でも、この頃はまだ『イヤだなあ…』程度のものだったので我慢はできました。でもそこから中学、高校へと進むにつれて、周りでは女の子がどんどん美しく成長していくのを恨めしそうに眺めながら、大きく成長していく自分の身体に溜め息をつく日々でした。ひっそりと目立たず、影のように生きてきました。そうすることで心の平静を守ってきたのです。ですが、限界はあっけなく訪れました。そう思ってからは自分でも驚くほど行動が早かったです。間もなく性別適合手術を受ける身ですが、無事終了したあかつきには、今までの分も人生を楽しみたいと思います。理解はまだまだだと思いますし、受け入れてもらうことが大事でしょう」 同性愛者に優しい国ランキング(米ギャラップ社国際世論調査2014)では1位オランダ、2位アイスランド、3位カナダとなっており、アメリカ12位、日本は50位だ。理解を深めるためにも「このブライダルショーは今後も5~6回と続けていきます」(ケイトさん)という。 (文責/フリーライター・北代靖典)