【三原勇希さんインタビュー】妊娠・出産を赤裸々に語る!
妊娠を機にラジオ番組を降板。これっておかしくない?
――実際にキャリア面では、2年以上パーソナリティーを務めてきたラジオ番組を降板するなど、変化がありましたね。 妊娠が発覚してすぐに局へ報告したところ、妊娠6カ月を目処に降板が決まりました。実力が足りないと言われるなら仕方ないけれど、妊娠を降板の理由にされたことは本当に理解できなかった。悔しさと怒りで涙が溢れ出てきました。 ――当時、悔しさをSNSや番組内でも発信していましたが、とても勇気のいることだったと想像します。 番組のスタッフさんやマネージャーさんなど、多くの人の支えがあったおかげです。これまで生放送のラジオでも、いつでも正直に話してきたし、今後、同じようなことで悲しむ人を作らないためにも、社会を変えるためにも丁寧に発信しよう!と。もちろん不安もあったけれど、「おかしい!」と同調してくれる人がたくさんいましたし、“今後も疑問に感じたことは、声を上げていこう”と改めて思いました。
マタニティブルーで涙腺が崩壊。電車の中で号泣したことも(笑)
――今だから言える、つらかった時期のことも教えてください。 気分のアップダウンはありましたね。特に7カ月目くらいの頃は、マタニティブルーだったんだと思います。「育児は大変」みたいな記事やSNSをたくさん見すぎて不安になっていましたし、ある日電車で席を譲ってもらったときに号泣してしまったこともありました。 電車で立っているのがしんどくて、席を探し回る自分が惨めに思えてきたときに優しくしてもらって、ぶわーっと涙が溢れて出てきたんです。さすがに自分でもおかしいな、と思って調べたところ、“これはホルモンの影響だ。マタニティブルーだな”と。そうやって自分を客観的に見ることができたら、すうっとラクになりました。 ――SNSでは、ご自身が参考にした書籍をご紹介なさっていますね。 妊娠して、自分に知らないことがこんなにあるんだ!と驚き、単純に面白かったんです。小説も医学的な本もエッセイも、さまざまなジャンルの本を読んでいました。そのおかげで、緊急帝王切開になったときも心の準備ができていたし、自分にしかわからない心と体に起きている変化を、パートナーに説明することもできたかなと思います。 一方で、個人的には、産後クライシスのことや子育ての大変なエピソードなど、あまり知りすぎても不安が募ってしまう、マイナスな影響もありました。振り返ると、あれほど不安になる必要はなかったなって。 例えばですけど、「電車で赤ちゃんが泣き止まずに、乗客から怒られることもある」という体験談の多さに身構えていましたが、今のところは経験していないですし、むしろ街中でも人に優しくしてもらうことのほうが圧倒的に多いです!