気を付けて! 牡蠣や魚を生で食べる際に注意すべき3つのリスク
リスク2. 寄生虫
生や加熱が不十分な魚介類は、アニサキス線虫(アニサキス症と呼ばれる病気の原因となる寄生虫の一種)を含む可能性がある。欧米諸国で「増加しつつある」として、「CNN」がこの病気とその研究について報じたそう。この虫は胃壁や腸に侵入し、腹痛、嘔吐、下痢を引き起こし、ときには内視鏡検査や手術で摘出する必要がある。
リスク3. ウイルス
米疾病予防管理センターによると、食品関連疾患の全発生のうちの約50%が、ノロウイルスによって引き起こされたものだという。 感染者が扱うと、あらゆる食品がノロウイルスやA型肝炎に汚染される恐れがある。いっぽうで、汚染された水で採られた貝類からウイルスが伝染する可能性もあるとか。
安全に関する推奨事項
「ステートフードセーフティ」の食品科学者で、食品安全認定専門家のジャニリン・ハッチングスさんは、魚介類を購入する際に温度管理された陳列ケースに入っていることを確認するよう勧めている。冷凍魚介類はしっかりと凍り、包装に霜がついていないものを選ぶこと。また、リコールがないか確認し、自分で釣りをする場合は魚介類の汚染について予め知識を持っておこう。 「ほかの食品と同じように、食中毒のリスクを減らすには魚介類を安全に取り扱うことが重要です」と米食品医薬品局の広報担当者は述べている。病気を防ぐために、米食品医薬品局の食品安全ガイドラインに従うのもベスト。それでも生牡蠣を楽しみたい場合は、高圧処理や低温殺菌など、ビブリオ菌を減らす方法で加工された認可済の牡蠣を探すよう、米食品医薬品局は推奨している。とはいえ、妊娠中や高齢者、免疫力が低下していて食中毒にかかりやすい人は、生や加熱が不十分な魚介類は完全に避けるべきでしょう、とハッチングスさんはアドバイス。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images ※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。