気を付けて! 牡蠣や魚を生で食べる際に注意すべき3つのリスク
今年の夏はアメリカで生牡蠣による死亡事故がいくつか発生したそうだけど、有害な細菌が潜むかもしれない海のごちそうは牡蠣だけではない。あらゆる生の魚や貝類に危険は潜んでいる。 「生または加熱不足の魚介類、これらを含む食品の摂取にはさまざまな食中毒のリスクがあります」と、米食品医薬品局(FDA)の職員は『デリッシュ』宛のメールで述べている。今夏の牡蠣による死亡事故は、ビブリオ・バルニフィカス菌が原因だったが、加熱不十分や生の魚介類に関係した細菌やウイルス、食中毒はほかにもたくさんある。米食品医薬品局によると、サルモネラ菌、リステリア菌、ノロウイルス、A型肝炎などが含まれるという。そこで次回生牡蠣を食べる前に、魚介類を生で食べることの危険性について知っておくべきことをご紹介。
リスク1. 細菌
サルモネラ菌、リステリア菌、もっともメジャーなビブリオ菌など、一部の細菌が食中毒を引き起こす恐れがある。米疾病予防管理センター(CDC)いわく、アメリカでは一年間で推定80,000件のビブリオ感染症が発生し、そのうち約52,000件はビブリオ菌を含む食品の摂取が原因だという。ビブリオ菌は、牡蠣が生息する温かい沿岸海域に生息する細菌。 私たちは牡蠣や加熱不足により細菌が残った魚介類を食べることで、ビブリオ症に感染する可能性がある。また、傷口が開いたまま泳ぐことによって感染することもある。「ビブリオ菌を含む牡蠣は、見た目も匂いも味もほかの牡蠣と変わりません」と米食品医薬品局の広報担当者は述べている。ホットソースやレモン果汁、アルコールではビブリオ菌は死滅しないので、本当に安全に食べるためには牡蠣を加熱調理するしかないそう。 ビブリオ感染症の原因となるのは牡蠣の場合が多いけれど、ほかにもザリガニ、蟹、はまぐりやアサリ、ムール貝、ほたて貝もこの病気の原因になりうる。 加熱が不十分な魚から感染することはあまり一般的ではないけれど、米疾病予防管理センターは依然として発生していると述べている。