リニア工事近くの住宅で気泡 トンネル掘進を一時中断 東京・町田
東京都町田市内のリニア中央新幹線トンネル工事現場近くの住宅で10月、地中から水と気泡が湧き出ていたことがわかった。JR東海はシールドマシンによる掘削工事を一時中断し、工事との因果関係を調べている。 JR東海によると、現場は地下40メートル以下の「大深度」を通る第一首都圏トンネルのうち、川崎市内から相模原市内に至る「小野路工区」。掘削が地表に及ぼす影響を調べる調査掘進のため、町田市内の小野路非常口から西側に247メートル掘り進んだところ、約40メートル先にある住宅の庭で10月22日、水と気泡が湧き出すのが確認されたという。掘削は同日中断し、気泡などは24日までにやんだ。 JR東海が水質や酸素濃度を検査したところ、人体に有害な成分は確認されなかったという。同社は「工事との因果関係を調べている」と説明している。(細沢礼輝)
朝日新聞社