24年“J助っ人”ベストイレブンは?|多くの「マテウス」が躍動した今年のJリーグ。ランゲラックはリスペクトも込めて殿堂入り、GKで選んだのは...【識者選出】
ヤン・マテウスやマテウス・レイリアも
アウトサイドはルーカス・フェルナンデス(C大阪)とマテウス・サヴィオ(柏)の両翼に。二人とも攻撃的なタレントだが、今回は3バックにしたこともあり、日本代表のようにウイングバックのポジションから躍動してもらう。 ルーカス・フェルナンデスは札幌時代から、高い推進力と高精度のクロスに定評があったが、セレッソのスタイルがハマり、10アシストを叩き出した。その一方で、アウェー川崎戦の同点ゴールなど、勝点に直結するゴールも見逃せない。 マテウス・サヴィオは独力で打開する能力が圧巻で、チームは終盤戦まで残留争いを強いられたにもかかわらず、J1のベストイレブンに選ばれたことが、その存在価値を証明している。 アタッカーは悩ましいほど多くの候補がいるなかで、J1得点王のアンデルソン・ロペス(横浜)を筆頭に、マテウス・ジェズス(長崎)、レオ・セアラ(C大阪)の三人を選ばせていただいた。 長崎で得点力が開花したマテウス・ジェズスは、ワントップで起用されることも多かったが、元々は中盤を本職とする選手であり、アンデルソン・ロペスもレオ・セアラもセンターフォワードなのでツートップに並べて、マテウス・ジェズスをトップ下にした。 MVPは素直に個人の数字を評価するならアンデルソン・ロペスという意見は多いかもしれないが、筆者としては、やはり所属チームのリーグ優勝と天皇杯の二冠獲得を力強く支えたマテウス・トゥーレルに与えたい。 それにしてもベストイレブンに「マテウス」が4人。今回は惜しくも選外になったが、5得点・8アシストと活躍したヤン・マテウス(横浜)、J3でインパクトを放ったマテウス・レイリア(富山)も含めると、多くの「マテウス」に盛り上げられた今年のJリーグだった。 取材・文●河治良幸