福大大濠の若き日本代表、渡邉伶音…試合後に最恐留学生とのマッチアップや代表経験について語る
12月25日、高校バスケの日本一を決める『SoftBank ウインターカップ2024 令和6年度 第77回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の男子2回戦が東京体育館で行われ、福岡大学附属大濠高校(福岡県)が日本航空高校(山梨県)を下し、3回戦進出を決めた。 11月のアジアカップ予選で日本代表に最年少で選出されていた福大大濠のビッグマン渡邉伶音は、日本航空が昨年のインターハイを制した際に最恐留学生と謳われた、オルワペルミ ジェラマイアとのマッチアップが注目された試合を終えて、メディアに自身の胸中を語った。 渡邉は自身のプレーについての評価を問われると、「試合に入る前から結構色々周りでも(マッチアップについて)言われてましたけど」と前置きしたうえで「自分がああいう選手を倒していかないと、この先はないというプレッシャーを持ちながら、絶対止めてやろうという気持ちがあった」と前半ジェラマイアをわずか2得点に抑え込み、ファウルトラブルも誘発させたディフェンスについてコメントした。 トム・ホーバスヘッドコーチ体制の日本代表では、渡邉の206センチというサイズがあっても3ポイントシュートが求められる。それだけに、チームで任されるプレーとのギャップについて聞かれると、はじめは「代表のプレーと大濠でのプレーを入れ替える」感覚でプレーを行っていて、「迷いが生じたときもあった」と回答した。 しかし「どっちもやれればいいんじゃないか」と考え方を変え、今では「今日の試合でも100パーセントまではいかなかったが、かなり自分のプレーっていうのは確立していると思う」と自信をのぞかせた。 「やっぱり日本代表での経験だったりや、Bリーグ。あとはアンダーでのアジア選手権など。いろいろな経験を経て、体のぶつけ方とか、そういう部分で去年よりは止めれてると思います」 また、代表合宿で一番刺激をもらった選手を問われると、三遠ネオフェニックスの吉井裕鷹の名前を挙げた。「吉井さんはいつもすごくハードにディフェンスしていて、チームのために的確な判断をし続ける」と述べ、「自分もそういう選手にならないといけないと思う」と付け加えた。 「すべてのオフェンスリバウンドに飛び込みに行くとか、ルーズボールを絶対追うとか、そういったところは自分の気持ち次第の問題だと思うので、そこを代表で学ぶことができた」 様々なカテゴリ、ポジションを経験し、技術面でもメンタル面でも大きな成長を遂げた渡邉。留学生を要する強豪校にも一歩もしり込みすることなく、高校生最後となるウインターカップでの優勝を目指す。
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