宇部高専の2人が初のサイバー防犯ボランティアに【宇部】
インターネットを利用したサイバー犯罪の被害を減らそうと県警は15日、宇部高専(金寺登校長)の学生2人を初めて「サイバー防犯ボランティア」に委嘱した。空き時間を活用し、違法なサイトや書き込みを見つけたら通報する「サイバーパトロール」に取り組む。期間は来年3月31日まで。 委嘱されたのは、制御情報工学科4年の山口陽奈(はるな)さん(18)と山﨑花帆さん(同)。2人は昨年12月、同校で開かれた県警の同ボランティア説明会に参加して内容に興味を持ち、講習会を経て3月にサイバーボランティアチーム「U3CPV」を発足させた。 委嘱式は校長室であり、県警生活安全部サイバーセキュリティ専門官の三浦展裕さんから委嘱状を受け取った山口さんは「安心・安全なサイバー空間の環境づくりに貢献できれば」と決意を述べた。 式終了後には、同部サイバー犯罪対策係の岡田貴美子さんによる講習会があり、個人情報を盗む「フィッシングサイト」のテイクダウン(閉鎖)活動を容易にできる支援ツールの使い方を勉強。山﨑さんは「具体的なやり方を教えてもらい、改めてこれから頑張ろうという思いが高ま った。知識を生かし、サイバー空間の脅威から県民を守りたい」と決意を新たにしていた。 同制度は2020年から始まり、メンバーは年ごとに更新。サイバーパトロールに加え、被害防止を呼び掛ける街頭啓発キャンペーン、講習会なども行っている。昨年は11団体446人に委嘱した。