G大阪Jrユースが5年ぶり高円宮杯Vに王手!! 10人大奮闘の前回王者鹿島に6-3圧勝、浦和との決勝へ
[12.25 高円宮杯U-15準決勝 鹿島Jrユース 3-6 G大阪Jrユース 味フィ西] 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 中学年代の頂点を争う高円宮杯JFA第36回全日本U-15サッカー選手権大会は25日、準決勝を味の素フィールド西が丘で行い、ガンバ大阪ジュニアユース(関西1)が前回王者の鹿島アントラーズジュニアユース(関東2)を6-3で破って決勝進出を決めた。FW南野遥海らを擁して頂点に立った2019年以来5年ぶりの日本一に王手。決勝では浦和Jrユースと対戦する。 関西1部を18勝2分2敗という絶対的な強さで優勝したG大阪と、関東1部2位で全国出場権を掴んだ鹿島による一戦。G大阪では藤ヶ谷陽介GKコーチの息子であるGK藤ヶ谷陽歩(3年=G大阪ジュニア)、鹿島では小笠原満男テクニカルアドバイザーの息子であるMF小笠原央(3年=鹿島ジュニア)が先発し、クラブの伝統も感じさせる対決となった。 試合は前半8分、G大阪のスーパーゴールで幕を開けた。MF岡本新大(3年=菟道SSS)の突破を起点にした右サイド攻撃は相手に阻まれたが、相手の組み立てを高い位置で奪ったところからDF岡元侑大(3年=DREAM FC)が斜めのパスを配球。FW城阪光喜(3年=DREAM FC)がペナルティエリア右で収め、すぐさま右足を振り抜くと、ふわりと浮かせたシュートがGK三崎斗馬(3年=大山田SSS)の頭上を越えてゴール左隅に突き刺さった。 一方の鹿島も前半9分、小笠原の左CKからG大阪ゴール前を攻め込み、FW高木瑛人(3年=鹿島ジュニア)が頭でそらすと、MF石渡智也(3年=鹿島ジュニア)が左足でボレーシュート。だが、これは大きく枠を外れ、決定機を活かせなかった。 すると前半17分、G大阪がまたしてもスーパーゴールで突き放した。相手のスローイン起点の攻撃を右サイドで阻み、MF早崎雅哉アレキサンダー(3年=DREAM FC)が中盤をドリブルで持ち運ぶと、左サイドにパス。これを受けた岡本が相手を一気に抜き去り、ペナルティエリア左に攻め込むと、最後は足裏を使ったフェイントから右足でニアポスト脇に突き刺した。見事なテクニックの独走弾。スコアは2-0となった。 厳しくなった鹿島は前半20分、さらに窮地に追い込まれた。小笠原の右CKで反撃を狙い、ファーサイドでDF倉橋幸暉(3年=鹿島ジュニア)が頭で折り返すと、ゴール前でDF山中飛侑(3年=FC RESiAS)が反応。だが、ヘディングシュートを狙った際に山中の腕がG大阪のMF藤本祥輝(3年=岩田FC)の頭部に入ってしまい、2枚目のイエローカードで退場処分が下された。 その後は4-4-1で守る形となった鹿島に対し、G大阪が両サイドを中心に猛攻を展開。特に左サイドハーフの岡本は再三の突破で敵陣を切り裂き、圧倒的な存在感を放った。すると前半38分、中に絞った岡本が仕掛けると見せかけ、右サイドに展開するとそこから追加点。高い位置に攻め上がったDF久保流(3年=串本ジュニアFC)の折り返しを城阪が冷静に決めた。 それでも後半はスタンドの応援団から「奇跡を起こせ」のチャントで鼓舞された鹿島が反撃に出た。三崎のゴールキックを高木が頭でそらし、背後へのボールに反応したFW礒部怜夢(1年=鹿島ジュニア)がドリブルでエリア内に仕掛けると、G大阪MF北井涼介(3年=G大阪ジュニア)のファウルを誘発。これで得たPKを高木が決め、1点を返した。 ところがG大阪も後半10分、藤本が中盤で相手をいなし、エリア内左にスルーパスを送ると、抜け出したFW川野聖(3年=正覚寺FC)が冷静に右足で流し込んでまたもリードを広げる。さらに同19分、右サイドを駆け上がった久保の折り返しに途中出場FW加賀野統(2年=大山崎SSC)が飛び込み、5-1とした。 しかし、ここでも気持ちを落とさないのが鹿島。後半17分、攻守に獅子奮迅の働きを見せる小笠原が中盤で立て続けにボールに絡み、高い位置からパスを出すと、これを受けた高木がペナルティエリア際から右足一閃。グラウンダーでのシュートをゴール左隅に突き刺し、またしても1点を返した。すでに高校年代の高円宮杯プレミアリーグEASTでゴールも決めている高木は数的不利から2ゴールの大活躍となった。 だがG大阪は後半28分、途中出場のFW坂井雄真(2年=G大阪ジュニア)がカットインし、加賀野とのワンツーからエリア右に攻め入ると、右足でGKとの1対1を制して6-2。その後は鹿島が小笠原、高木が圧倒的な存在感を見せ続け、同40+5分に倉橋がまたも食い下がるゴールを決めたが、そのまま逃げ切ったG大阪が決勝進出を決めた。