全日本大学駅伝関東選考会に2年ぶり参戦の東洋大 酒井俊幸監督「本戦を見据えた走りを」
関東学生陸上競技連盟は22日、全日本大学駅伝(11月3日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の関東推薦校選考会(6月23日、相模原ギオンスタジアム)に出場する20校の出場選手を発表した。 昨年の本戦で14位に終わり、2年ぶりに選考会に回った東洋大は、各校の主力が集まる最終第4組に今年の箱根駅伝2区6位の梅崎蓮(4年)、同3区6位の小林亮太(4年)が出場。昨季は学生3大駅伝すべて欠場するなど不調だったが、今季に復調した5000メートル元日本高校記録保持者の石田洸介(4年)は第3組に入った。5月12日の関東学生対校選手権1部ハーフマラソン(21・0975キロ)で4位と健闘した薄根大河(2年)がメンバーから外れたが、ほぼ、ベストメンバーとなった。酒井俊幸監督(48)は「薄根も走れる状況ですが、他の選手の方が状態がいい、ということです」と説明した。 東洋大は、昨季の学生3大駅伝で出雲駅伝7位、全日本大学駅伝14位、箱根駅伝4位だった。飛躍を期す今季に向けて、全日本大学駅伝選考会は試金石となる。酒井監督には「選手には『本戦を見据えた走りをしよう』と伝えています」と表情を引き締めて話した。 選考会は、例年通り、1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦出場権を獲得する。2023年1月1日から、6月9日の申込み期日の前日(6月8日)まで1万メートル公認記録の8人合計タイムの上位20校が参加。申込み対象の選手8人と選考会登録選手13人は異なることが認められている。登録選手13人の中から、レース当日に8人が出走する。留学生は登録が2人以内、出場は1人以内。各校は出場選手8人を22日に関東学生陸上競技連盟に提出した。レース当日は緊急の場合に限り、診断書を添えて2人以内を当日変更が可能で、当日変更されるケースはほぼない。 昨年の本大会で9位の東海大、10位の早大、11位の順大、12位の帝京大、13位の東農大、14位の東洋大、15位の国士舘大に加え、本大会出場を逃した明大、法大、日大や初出場を目指す立大、駿河台大などが、7枚の伊勢路切符を激しく争う。 6月下旬の選考会は、高温多湿のタフなコンディションとなる可能性も大きい。これまで熱中症などのため、選手が途中棄権し、その時点で出場権を逃したチームは多い。昨年も中央学院大と芝浦工大が、記録なしに終わった。 第1組は午後5時30分、第2組は午後6時10分、第3組は午後6時50分、最終第4組は午後7時30分のスタート。速さより強さが求められる一戦は、今季の大学駅伝を占う注目のレースとなる。 昨年の全日本大学駅伝で優勝した駒大をはじめ、2位の青学大、3位の国学院大、4位の中大、5位の城西大、6位の創価大、7位の大東大、8位の東京国際大の上位8校はシード校。関東からは計15校が出場する。北海道1校、東北1校、北信越1校、東海1校、関西4校、中国四国1校、九州1校(鹿児島大が出場決定)の計25校と、オープン参加の日本学連選抜チーム(東海を除く全国7地区学連からの選抜)と東海学連選抜チームを含めた計27チームが本戦に臨む。 全日本大学駅伝関東選考会に出場する大学は以下の通り。カッコ内は1万メートル申し込み記録の8人平均。 <1>東海大(28分34秒65) <2>東洋大(28分41秒11) <3>順大(28分43秒13) <4>帝京大(28分48秒53) <5>早大(28分48秒85) <6>中央学院大(28分50秒05) <7>日大(28分52秒38) <8>日体大(28分58秒89) <9>明大(29分0秒42) <10>法大(29分3秒08) <11>駿河台大(29分4秒39) <12>山梨学院大(29分4秒97) <13>麗沢大(29分6秒46) <14>専大(29分8秒91) <15>東農大(29分9秒28) <16>国士舘大(29分12秒98) <17>神奈川大(29分14秒27) <18>立大(29分13秒52) <19>亜大(29分13秒70) <20>流通経大(29分19秒44) 以下は選考会出場を逃した大学。 <21>日本薬科大(29分22秒19) <22>慶大(29分23秒60) <23>筑波大(29分52秒78)
報知新聞社