義実家に帰省時のチャイルドシート問題…「ちょっとだから大丈夫」無責任な言葉にどう対応？ 配偶者に“後ろから撃たれる”リスクも警戒
「わたしが命懸けで産んだ可愛い娘をチャイルドシートなし助手席抱っこで出かけさせた義父母」「チャイルドシートなくてもいけるっしょ、な義理の親戚の車でも、ちょっとだから大丈夫と義父義母に言われても我が子は絶対絶対チャイルドシート…」 【映像】目を逸らさないで見たい「チャイルドシートなし」の衝突実験 チャイルドシートの着用に対する祖父母世代の認識の甘さに、怒りを感じる現役の親世代。これからの夏休みやお盆の時期に帰省先の実家や義理の実家でトラブルになる可能性があるのが、この「チャイルドシート問題」だ。 「義実家は最新の育児書などを読み、孫のために育児観のアップデートをしているタイプだが、それでもチャイルドシートに関しては、はじめは『なくてもよくない？』だった」 こう話すのは、チャイルドシート問題をXで言及しているおすしさん。 祖父母にしてみたら、幼い孫が帰省で訪れるのはたった数日。「付けなくても大丈夫だろう」と思ってしまうのかもしれない。しかし、いつ・どこで起こるかわからないのが事故。子どもの命を守りたい親にとっては、「たった数日間なら大丈夫」ではない。
JAFが行ったチャイルドシート未着用の場合の衝突実験の映像。 時速50キロの衝突事故で、膝上で抱っこされていた子どもの体は投げ出され、前方に激しく衝突している。衝突はせず急ブレーキだけだったとしても、子どもは頭を打ち付けているのが分かる。また、「数日使うだけだから」と安価な物を買ってしまうと、安全性の低い粗悪品の場合もあるので、国土交通省の安全基準に適合した製品を選ぶよう注意が必要だ。 警察庁によると、チャイルドシートを使用せずに事故に遭った人の致死率は、適正に使用していた人のおよそ4.2倍にのぼる（2019年～2023年の統計から）。そもそも6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートの着用が法律で義務付けられている。それでも、少しぐらいいいのでは…と「配偶者の両親」が言ってきた場合はどう伝えればよいか頭を悩ませる人は多い。 帰省などでわが子を連れていく親たちは一体どうすればよいのか。経験者は「現物持ち込みによる強行突破」と「配偶者とのすり合わせ」がポイントだと指摘する。 「現物をかついで持ってきて勝手に設置し始めたらもう何も言われない。上の世代に理解の姿勢がない限りは叶わないため、難しい場合は強行突破しかないかもしれない。義実家の場合は、実の子どもである配偶者が義理の親に着用を主張してくれるのがベスト。そのあたりの打ち合わせを、初めての帰省前にしておくのがマスト」（おすしさん） おすしさんは電車で帰省する際にはチャイルドシートを送り付けたという。また、義実家で配偶者が「（自分の親が）大丈夫って言ってるから、なくてよくない？」などと“後ろから撃ってくる”事態を避けるべく準備が必要だと警鐘を鳴らす。 本来、必要なのは「チャイルドシート着用は当たり前の常識だ」とどの世代にも浸透していくことだ。 「この部分の世代間ギャップが埋まることで現役の父母の精神的負担軽減、何より子どもの安全確保が徹底されるようになれば」（おすしさん）
