ドジャース、宿敵パドレスとの地区シリーズ初戦で逆転勝利 大谷翔平がポストシーズン初本塁打含む2安打3打点の活躍
○ ドジャース 7-5 パドレス ● <現地時間10月5日 ドジャー・スタジアム> ロサンゼルス・ドジャースがパドレスとの地区シリーズ第1戦で逆転勝利。大谷翔平選手(30)は「1番・指名打者」でフル出場し、ポストシーズン初アーチを含むマルチ安打の活躍。先発した山本由伸投手(26)は3回5失点という投球だった。 ポストシーズン開幕投手に抜擢された山本は初回、先頭打者アラエスに安打を許すと、2番タティスJr.の打席中に捕逸と暴投で走者アラエスが三進。四球の後、3番プロファーの二ゴロの間に先制点を許した。さらに、マチャドにはカウント1-2から甘く浮いたスプリットを痛打されて2ラン被弾。いきなり3点を失う立ち上がりとなった。 それでも2回裏、二死一、二塁の好機で大谷が第2打席を迎えると、先発右腕シースの真ん中高めへのフォーシームを振り抜き、打った瞬間確信の3ラン本塁打。バットを放り投げ、雄叫びを上げた大谷の一発に本拠地は熱狂。打球角度25度、打球速度111.8マイル(約179.9キロ)の弾丸ライナーを右翼スタンド最前列に叩き込み、試合を振り出しに戻した。 援護を貰った山本だったが、直後の3回表、先頭タティスJr.の二塁打から二死一、二塁のピンチを背負うと、6番ボガーツに左翼線への適時二塁打を浴びて2失点。再びリードを許し、この回限りで降板。3回60球を投げて5安打、2四球、1奪三振、5失点という投球だった。 2点を追う4回裏、一死からトミー・エドマンがバント安打で出塁すると、ミゲル・ロハスが繋ぎ、大谷が3連打となる中前安打で一死満塁にチャンス拡大。2番手左腕モレホンの暴投で1点差とし、その後、二死満塁でテオスカー・ヘルナンデスが3番手右腕エストラダの登板2球目をセンター前に弾き返し、逆転の2点適時打。この試合初めてリードを奪った。 2点リードの8回表には、5番手マイケル・コペックが一死一、二塁のピンチを招き、ブレーク・トライネンを投入。6番ボガーツを遊飛に打ち取り、四球で満塁とした後、8番ソラノから空振り三振を奪って火消し成功。そのままトライネンが回跨ぎで最終回を締め、シリーズ初戦を制した。 この試合の大谷はMLB7年目にして初のポストシーズン出場を果たし、5打数2安打、1本塁打、3打点、2三振という内容。ポストシーズンでの日本人選手の本塁打は2012年のイチロー氏(当時ヤンキース)以来12年ぶり、7人目。初出場では日本人史上初の快挙となった。
BASEBALL KING