”10番”長野風花が語ったなでしこジャパンでプレーすることの「責任」…新たな船出の日韓戦は暫定体制に「色々ありますけど、常に変わらず…」
長野風花がなでしこジャパン(女子日本代表)への強い思いを言葉に乗せた。 26日に国立競技場で行われる「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」で、約2年ぶりに韓国代表との一戦に挑むなでしこジャパン。 なでしこジャパンの最新メンバー2024 長野は2018年から1年間、韓国WKリーグの仁川現代製鉄レッドエンジェルズでプレー。韓国の特徴をより肌で実感している選手だ。 「韓国は筋肉の質から全然違う。身体能力もですね。韓国もアグレッシブに身体能力を活かしたサッカーを全面に出してくる」。練習後の取材に応じた長野は同国への印象を語った。警戒心を強めつつも、「まずはフィジカルで負けないっていうのは意識して、自分たちの良さでもある相手を見ながらサッカーをするところは出せれば」と自分たちに矢印を向けている。 そして、今回の韓国代表戦ではパリ五輪後に退任した池田太前監督の後任が未定のため、日本サッカー協会女子委員長の佐々木監督代行が指揮を執ることに。メンバーには9月のU-20女子コロンビアW杯で準優勝した“ヤングなでしこ”からFW松窪真心ら4人が選出されるなど、長野よりも若い選手が増えつつある状況だ。 暫定ではあるものの、新たな船出となるにあたり佐々木則夫女子委員長監督代行は記者会見時に「ここに来るバスの中で誰にしようかなと思って考えてました。僕の腹は決まった」と韓国代表戦の主将について言及。これまでDF熊谷紗希が巻いてきたなでしこジャパンのキャプテンマークが別の選手に手渡される可能性を示唆。長野は2018年に19歳でなでしこジャパンに選出されて6年が経った。今では背番号10を背負う25歳が指名される見込みも大いにある。 その話を記者陣が長野に伝え「今晩交渉する」とされる1人ではと切り出されると「ないです。絶対(笑)」と笑顔で即答。 それでも「絶対ないと思いますけど、なでしこの一員としてプレーしている中で責任感を持ちながら、私が絶対チームを勝たせるっていう気持ちを常に忘れずに明日も精一杯プレーしたい」と日の丸を背負うことの”責任感”を口に。若手が増えようと、そこへの強い拘りは変わらない。 「なでしこでプレーする以上、やっぱりどんな年齢でも責任っていうのもありますし、国を背負って戦うっていうのはそういうことだと思っています。(責任感は)ずっとありましたけど、まさに今新しいチームになって…まだ暫定とか色々ありますけど…責任感は常に変わらず持っています」 2011年女子W杯で日本を世界一に導いた佐々木監督代行がなでしこジャパンを指揮するのは8年ぶり。短い期間の中でも「アグレッシブにっていうのはすごくノリさん(佐々木監督代行)から言われている」と長野は今回のなでしこジャパンのテーマを明かした。 「ただ、アグレッシブに行くっていうのはスペースを空けて出ていくっていうことになる」 テーマを実行するに当たってのリスクヘッジ念頭に置いている。「そこはしっかりディフェンスラインとコミュニケーション取りながら、自分たちも前の選手に良い指示を出しながら、 アグレッシブを体現できればいいかなと思います」と、その中で佐々木監督代行の目指すテーマの体現へ意欲を示している。 国立競技場で開催される注目の日韓戦は、明日26日の14時20分にキックオフ予定だ。