【日本ハム】ドラ1左腕・細野晴希が本拠地初登板で4回無安打無失点…イースタン・巨人戦
◇イースタン・リーグ 日本ハム6-2巨人(26日・エスコンフィールド北海道) 日本ハムのドラフト1位・細野晴希投手(22)=東洋大=が本拠地初登板で4回無安打無失点と圧巻の投球を披露した。イースタン・リーグの巨人戦に先発し、1軍経験者が並ぶ中で快投。最速152キロの直球を武器に2回以降は一人の走者も許さず、鮮やかに“エスコンデビュー”を飾った。U―18台湾代表のエースで育成契約の孫易磊(スン・イーレイ)投手(19)も2回無安打無失点と好投した。 最後まで、捉えさせなかった。4回2死。細野は内角高め直球で大城に勝負を挑んだ。結果は詰まらせての三邪飛。エスコン初登板で予定の4回を無安打無失点に封じ「初回から少しずつ修正していけたのが一番よかった。自信になります」と小さくうなずいた。 許した走者は初回先頭の四球のみ。立ち上がりこそ、昨季1軍で16発の大城や松原らに対し「1軍でプレーしている選手が並んでいたので下から行ってしまった」と硬くなったが、3番のヘルナンデスをスプリットで空振り三振、続く大城を直球で二ゴロに。2回からは「自信を持っていつも通り投げようと切り替えができた」と最速152キロの快速球を軸に凡打の山を築いた。 春季キャンプは左肩の違和感や上半身のコンディション不良で出遅れるも、4月20日に2軍戦でデビュー。先発で1、2、4回と段階を踏み「イニングも伸びてきてチームの一員として戦えている感じがすごくある。充実しているし、投げていて楽しい」。稲葉2軍監督は8000人以上のファンの前で見せた堂々の投球に「今までの中で一番よかった」と拍手した。 既に同じドラ1左腕の西武・武内は3勝、楽天・古謝は1軍デビューを果たした。細野は「気になりますね。古謝も(25日に)6回2失点、めちゃくちゃすごい」と認めた上で「空振りを取ろうとした球がファウルになったり、1軍の加藤(貴)さんや山崎さんのコントロールを見ていると(まだ)1軍では厳しい。足りないことが多い」と冷静に現在地を見つめる。2回5四球と荒れた1か月前から課題の制球も改善傾向にあり、バッテリーを組み続ける進藤も「間違いなく成長している」。この日は4回70球が目安の中で54球の省エネ投球。最速158キロを誇る剛腕が、北の大地でまた一歩前進した。(堀内 啓太) 〇…来日1年目の孫がデビューから続く2軍戦の連続試合無失点を「5」に伸ばした。3番手で登板し最速151キロの直球と日本語で「すごいイイ」と評価したフォークを軸に2回無安打1奪三振。初めて立ったエスコンのマウンドには「日本に来て今までで一番最高な試合」と目を輝かせ、稲葉2軍監督も「慌てることなく体づくりからしっかり。彼の目標はもっと高いとこにある」と“台湾の至宝”への期待を口にした。
報知新聞社