特別展「始皇帝と大兵馬俑」27日から開催 東京国立博物館で
特別展「始皇帝と大兵馬俑」が27日から、台東区上野の東京国立博物館平成館で始まった。来年2月21日まで。 今から約2200年前に、中国大陸に初の中央集権国家である「秦」を建国した始皇帝。同展では、1974年に始皇帝自らが設計にたずさわった陵墓の近郊で発見された「兵馬俑」の展示を中心に「秦」の歴史をたどることができる。 「兵馬俑」とは約8000体もの兵士や馬をかたどった等身大の焼き物の軍隊のことで、始皇帝の生活のコピーであり、あの世でもその生活が永続することを願いつくられたものだと推測されている。現在も発掘調査が続けられている。
「将軍俑」や「騎兵俑」などバラエティー豊かな10体の実物が展示され、当時の装具や細かい装飾を間近で見ることができる。また、「兵馬俑」が整然と並んだ出土した発掘現場も再現されている。 始皇帝の波乱に満ちた生涯は歴史書『史記』に見ることができるものの、記載がないものも多い。この「兵馬俑」もそのひとつで、今後、さらに発掘調査が進むことで始皇帝の謎が解き明かされることが期待されている。 観覧料は一般1600円、大学生1200円、高校生900円。詳細はホームページで。