「冷水シャワー」が"うつ症状"を効果的に軽減...!疲れた日に冷水を浴びるべき、3つのメリット
秘儀的な健康療法に興味がある人なら、エクストリームスポーツ愛好家で「アイスマン (The Iceman)」として知られるオランダ人、ヴィム・ホフ(Wim Hof)の名を聞いたことがあるだろう。低温が好きなあまり、現在、氷中スイミングの世界記録保持者で、氷に全身をつけておく時間を延ばしている人物だ。彼は、セントラルヒーティングの効いた場所を離れると、睡眠の向上からエンドルフィンの生成、免疫機能の強化まで、「連鎖反応的な健康メリット」があると信じている。 【写真】プロの看護師が必ず行う、健康法14 氷水のプールに身を浸すなど奇妙だと感じる一方で、ホフの影響で冷水シャワーを浴びる人たちが増え、健康にメリットがあると主張している。そこに科学的根拠はあるのだろうか?
メリット①:冷水シャワーはメンタルヘルスを向上
ヴァージニア・コモンウェルス大学医学部の専門家の研究によると、1日に1~2度、まずは5分ほど徐々に水を冷たくしていく"調整期間"を経てから、冷水シャワーを2~3分浴びると、鬱の症状を効果的に軽減できるという。 研究チームは、皮膚にはコールドレセプター(冷受容体)が密集しているため、冷温に触れると交感神経が活性化し、末梢神経の末端から脳に電気的刺激がたくさん送られるので、この前向きな結果が出たと見ている。この結果を裏付けるにはさらに大掛かりな研究をする必要があるとまとめているが、その足掛かりとしては期待できる。 また、2000年の研究で、研究者は治験者を14度の水に1時間入れるという実験を行った。その結果、体内のストレスホルモン、コルチゾールの値を下げる引き金になった。
メリット②:冷水シャワーは免疫機能をアップする
熱いシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びるというやり方を実践すると、病気による欠勤が29%減るという。2016年の研究では、熱いシャワーを浴びてから冷たいシャワーを30~90秒勢いよく浴びる人は、暖かいシャワーだけ浴びた人より病欠が少なかったことがわかっている。 「これは、温度変化によるショックで、代謝率があがったことによるものだと思われます」と、ジェスワ氏。「体は機能を加速して、埋め合わせをしようとするのです」