東宝、2024年は新記録となる興収900億円超! 50億以上6作品で他社を圧倒
東宝株式会社2025年ラインナップ発表会が23日、TOHOシネマズ日比谷にて開催された。2024年の1月~12月現在までの興行収入が910~920億円で推移していることや、2025年は『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』、細田守監督作『果てしなきスカーレット』のアニメーション大作を軸に、更なる飛躍を目指すことを明かした。 【写真】細田守監督、最新作『果てしなきスカーレット』ビジュアル 2025年冬公開! 会見には、市川南取締役専務執行役員、吉田充孝執行役員、上田太地執行役員、是枝宗男宣伝部長、臼井央映画企画部長が参加。市川氏は「充実した1年になりました」と切り出すと「『ゴジラ-1.0』の世界的大ヒットはもちろん、アメリカのアカデミー賞で『ゴジラ-1.0』や『君たちはどう生きるか』が最優秀賞を重症するなど、今年の成果は海外です」と総括する。 現在までの興収の見込みは910~920億円と、これまで2016年に記録していた854億円を超える歴代最高の数字を出した東宝。興収50億円を超えた作品は全部で6本。20億円を超えた作品は11本となった。この要因について吉田氏は「昨年と今年を比べ、洋画のラインナップが極端に少なかった。上半期の割合でいうと邦画84%に対して、洋画が16%と言う数字になっている。他社のラインナップ自体が少なく、東宝作品に偏ったのでは」という見解を述べる。 この勢いをそのままに、2025年は未発表の作品を含めて27作品をラインナップ。市川氏は「アニメーション、テレビ局が製作幹事を務める作品という軸は変わらず、オリジナル脚本で挑む自社制作の『ファーストキス 1ST KISS』や『ドールハウス』などバラエティに富んだラインナップになっています」と自信をのぞかせる。 吉田氏も「『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』、細田守監督作『果てしなきスカーレット』の3本のアニメーション作品を軸に、どんな実写作品が台頭してくるのか、さらにTOHO NEXT作品も、帝劇コンサートをライブビューイングで見せる試みなどチャレンジを続けていきます」と大作だけではなく、常に新しいことに目を向けていく意欲も見せていた。 ◆2025年 東宝配給作品◆(現時点) ・『劇映画孤 独のグルメ』(1月10日公開) ・劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(1月17日公開) ・『アンダーニンジャ』(1月24日公開) ・『ファーストキス 1ST KISS』(2月7日公開) ・劇場版『トリリオンゲーム』(2月14日公開) ・『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』(3月7日公開) ・『お嬢と番犬くん』(3月14日公開) ・映画『少年と犬』(3月20日公開) ・劇場版『名探偵コナン 隻眼(せきがん)の残像(フラッシュバック)』(4月18日公開) ・『#真相をお話しします』(4月25日公開) ・『国宝』(6月6日公開) ・『ドールハウス』(初夏公開) ・劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(8月1日公開) ・『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(夏公開 ・『隣のステラ』(夏公開) ・『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(9月26日公開) ・『秒速5センチメートル』(秋公開) ・『平場の月』(秋公開) ・『果てしなきスカーレット』(冬公開) ・『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』(2025年公開) ・『ブラック・ショーマン』(2025年公開) ・劇場版『チェンソーマン レゼ篇』(2025年公開)