Sareee、全勝V消滅 青野との女王対決に引き分け「ホント悔しい。決着つけたい」
「プロレス・マリーゴールド」(16日、後楽園ホール) 2リーグに分かれてシングル最強決定を争う「DREAM★STAR GP’24」が中日(なかび)を迎え、ワールド王者のSareee(28)とユナイテッド・ナショナル王者の青野未来(34)の女王対決がスターリーグ公式戦で実現した。 Sareeeがロープに詰めて張り手を飛ばすと青野も同じようにやり返し、ドロップキックを打ち合うなど、2人の女王は冒頭から意地を張り合う。Sareeeが鎌固め、卍固め、雪崩式脳天砕き、ダイビングフットスタンプをくり出せば青野もバッファロースリーパー、キャプチュード、ツアー・オブ・ジ・アイランド、人間風車などで対抗。最後はSareeeが脳天から落とす裏投げを放ち、もう1発裏投げを決めてカバー。カウント2がたたかれたところで15分時間切れのゴングが鳴った。 Sareeeは「正直言って楽勝だと思ってたんですけど決めきれなかった。ホント悔しい。私、マリーゴールドに来て何一つ悔しい思いしてないんですよ。全部自分の言った通りに進んでいるから。ただこのリーグ戦、全勝優勝が今日で可能性ゼロということで、めっちゃくちゃ悔しい」と上から目線で悔しがり、「私、アイツ決着つけたいんで」と、青野との決着戦を希望した。 青野は「自分は危ない瞬間は何度かあったけど、Sareeeを追い詰めることはできなかった。めっちゃ悔しい。でも眼中になかった私を、こっちに向かせるくらいはできたと思う。優勝して、Sareeeのベルトをかけてやりたい」と、グランプリ優勝とワールド王座挑戦を宣言した。 ◇ ◇ MIRAI(24)はジュリアWWE移籍後のエース、林下詩美(26)とドリームリーグ公式戦で激突し、強烈なジャーマンスープレックスをものともせずラリアットで3カウント。2年半ぶり2度目の一騎打ちで初勝利を挙げた。 MIRAIは「勝ってうれしいけど複雑な感じ。まだまだ林下詩美はあんなもんじゃないよ。MIRAIが超えたいと思っていた林下詩美、まだまだ100パーセントじゃないでしょ。このままだとウサギとカメだぞ!」と林下に猛ゲキ。2勝2敗と苦しくなった林下だが「全勝して必ず優勝します」と巻き返しを誓った。 大ベテランの高橋奈七永(45)は身長181センチ、体重91キロのボジラ(21)とスターリーグ公式戦でぶつかり、ラリアットをかわしてスクールボーイで3カウント。「私のライバルになる気概があるんだったら、もっともっと戦いを通してプロレスってものを教えてあげる!何回でもやってやる!」と豪語した。 2勝2分と無敗街道を突き進むLLPW-Xの刺客NØRI(25)はスーパーフライ級王者の翔月なつみ(35)とドリームリーグ公式戦で対戦。エプロンで下から捕まってフィッシャーマンズスープレックスを食らうなど意表を突く動きに苦しんだが、多彩な蹴りでペースを取り返し、延髄斬りでトドメ。両リーグ通じても最多の得点8としたNØRIは「このまま優勝目指して突っ走るしかない」とV宣言。翔月は「外敵を止めなきゃならないのに、マジでふがいない」と自責の念にかられていた。 桜井麻衣(34)はスターリーグ公式戦で田中きずな(19)と対戦。STFでギブアップさせたが、初対決となった田中を「すごいガッツあるじゃん。いつでも(ツインスター王座に)挑戦しにおいでよ」とたたえた。4戦全敗の田中は涙声になりながらも「デビューしてからずっと悔しい思いばっかだけど、こうしてマリーゴールドに来たからにはマリーゴールドにいなくてはならない選手に思ってもらいたいし、思ってもらわなければならない。自分の居場所は自分で作らないといけないから。私はまだまだ諦めません。下を向かずに前だけ向いて進んで行きます」と誓った。 ビクトリア弓月(19)はドリームリーグ公式戦で、後藤智香(29)のチョークスラムを回転十字固めに切り返して3カウント。CHIAKI(29)はスターリーグ公式戦で、松井珠紗(24)のウラカンラナをエビ固めに切り返して3カウントを奪った。 ◇ ◇ この日の結果で、ドリームリーグはNØRIが3勝2分の得点8で、2勝1分の得点5で2位のMIRAIに3点差をつけて首位を快走。スターリーグは3勝1敗の高橋奈七永と桜井麻衣、3勝2敗のボジラが得点6で首位に並んでいる。