パリダカ好きゴルファー必見！

ゴルフ歴約20年のエンジョイ派の小沢コージは、各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」のパーソナリティを務める。その小沢と一緒に至高のゴルフCARを探す、週刊ゴルフダイジェストの人気連載を紹介。今回はポルシェ 911ダカールです！ 動画／【小沢コージのラゲッジテスト】「ポルシェ911 ダカール」のキャディバッグ積載は何本？

ゴルフとポルシェを誰よりも深く愛する人

キャディバッグはバケットシートの助手席にのみ1つ積載可能。GTスポーツステアリングホイールは滑りにくいRace-Texで覆われ、その中央上部にはマーキングが施されるなど細部にまでこだわった仕様。普通の911ではあり得ない背高フォルム

正直、このクルマでゴルフに行かれる方は少ないでしょう。なにせトランクは小さくリアシートもほぼふさがれてますから。しかし、小沢はあえて言いたい。心底ゴルフを愛し、同時に心底ポルシェも愛する方こそこのクルマに乗ってゴルフプレーに行くべきではないのかと！ それはポルシェ911 ダカール。世界わずか2500台限定の超マニアックなスペシャル911で、価格もベースのカレラ4GTSより1000万円近く高い3099万円。何よりもそのカスタムっぷりがフツーじゃありません。単に性能を上げて空力も良くした911というより、ある種マニアの夢を具現化した「空想の911」のようなモデルですから。 具体的には1984年に911の4輪駆動実験車として登場、いきなり世界一過酷とも言われるクロスカントリーラリーのパリダカールラリーで優勝したポルシェ953のオマージュたる限定オフロードモデル。当時のスポンサーカラーを意識したカラフルなデザインパッケージだけではありません。ボンネット、大型リアスポイラー、専用バケットシートは軽量カーボンプラスチック製で、前後バンパーやサイドシルには頑強なステンレス製プロテクションが付き、専用のオールテレインタイヤ＆ホイールに専用のハイリフトサスペンションを装着。 エンジンはベース車と同じ480psのフラット6ツインターボですが、フルタイム4WDシステムはダカール専用の「ラリー」と「オフロード」モードも選択できます。これで雪道を走らせたら超絶楽しいこと間違いナシ！ まさにポルシェ911を深く愛する人の仕様です。 残念ながらリアエンジン車のためゴルフドライブ的には、フロントトランクを備えていますが、キャディバッグは入りませんし、通常なら2セット積めるリアシートもダカール専用のボディ補強用ロールゲージが張り巡らされて収納不可。小沢も何度か試しましたが無理でした。 できるのは専用バケットシートの助手席にシートベルトでバッグを固定し、お一人様ゴルフに徹することですが心底ゴルフ＆ポルシェを愛する人なら苦はないはず。長距離走って楽しく、エンジン音大きめですが微妙に乗り心地よく、道路の段差も気にならないスペシャルオフロード仕様の911。リッチかつマニアックなアナタにはこれしかないですよ! 撮影車種／ポルシェ 911ダカール 全長×全幅×全高／4530×2033×1338mm メーカー希望小売価格／3099万円～ 撮影／山田秀隆 撮影協力／加茂ゴルフ倶楽部 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月18日号「至高のゴルフCARを探せ 小沢コージの只今コージ中!」より