1位はヨーカドー閉店 初実施「こども部門」でも 八戸市10大ニュース
八戸市の熊谷雄一市長が17日の定例会見で、2024年の市内10大ニュースを発表した。トップは「イトーヨーカドー、八戸での歴史に幕」(8月)。今回初めて発表した「こどもモニター」の投票結果でも同じく1位で、熊谷市長は「幅広い世代に愛されていたということでは」との認識を示した。 市内で起きた出来事を対象に、市長、副市長2人、教育長、市政モニター、市政記者クラブの報道機関各社による投票で選んだ。 1位のイトーヨーカドーは1980年に中心街で営業を開始して以来、44年間にわたり市民に親しまれた。熊谷市長は「閉店は残念だが、長きにわたり市の商業振興に貢献いただいた」と感謝した。 2位は「給食費完全無償化」(10月)、4位は「子ども医療費完全無償化」(10月)と、子育て支援策の充実が市民の高い関心を集めた。3位は「八戸三者大祭、入り込み客数156万人超え」(8月)。5位の「全国朝市サミット開催」(10月)とともに、大勢の観光客でにぎわったイベントも上位に入った。 こどもモニターは、熊谷市長の肝いりで本年度設置された。小学5年~高校3年の100人で組織され、市政に関するアンケートに協力する。 こどもモニター部門では、トランポリン施設を核としたJR八戸駅西地区の「エルロン・ウエスト・ビレッジ」開業(5月)や、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が日本国内の全小学校に寄贈した「大谷グラブ」の到着(1月)など、子どもたちに身近な出来事が上位に入った。 熊谷市長は「子どもと大人がそれぞれ異なる価値観を理解し合い、八戸を好きになってくれる取り組みを進めたい」と語った。
デーリー東北新聞社