【山口県】石川佳純・平野早矢香ペアに1,500人沸く 新市20周年記念「卓球フェスティバル」
卓球教室やトークショー
光市の新市誕生20周年記念事業「光市卓球フェスティバル」が12日、市総合体育館で開かれた。オリンピックに3大会連続で出場して女子団体で銀メダルを獲得した山口市出身の石川佳純さん(31)が、同じく元日本代表の平野早矢香さん(39)とともに招かれ、2人の卓球教室やトークショーを約1,500人が楽しんだ。
ラケットにボールを当てる位置も指導
市、市教委の主催▽公益財団法人市スポーツ振興会の共催で、定員の1,500席は募集開始から数日で埋まる盛況。この日は市内各中学校の卓球部の2、3年生72人と光卓球スポーツ少年団の団員14人も参加した。 まず聖光高ダンス部のパフォーマンスで始まり、市川熙市長は「新市誕生20周年の最初の記念行事をしっかり楽しんでください」とあいさつ。石川・平野ペアと市川市長・木村信秀市議会議長ペアのラリーが展開された。 卓球教室では石川さんと平野さんが卓球台を回って、ラケットにボールを当てる位置など意識が必要なポイントを説明。石川・平野ペアと対戦する機会もあり、対戦した中学生が鋭いボールを打つシーンもあった。 福岡市の㈱読売広告西部で常務取締役を務める父の石川公久さん(60)も来場し、佳純さんの平川小の在学中に山口市の新築の自宅に卓球場を設けて、佳純さんの成長を支援した思い出話を披露していた。
「努力を積み重ねてチャンスつかんで」
光高ダンス部のパフォーマンスに続いて、石川さんと平野さんのトークショーがあり、石川さんは「自分こそが一番の自分の応援団長。しっかり頑張ろうと自分に言い聞かせれば流れもよくなり、緊張感もほぐれる」▽平野さんも「夢はかなえるために頑張るべきだが、かなわないこともある。でもそのための努力は違う道に進む時に必ずプラスになる。無駄な努力は一つもない。努力を積み重ねてチャンスをつかんでほしい」と訴えた。 最後に参加者代表が石川さん、平野さんに花束や記念品を贈って感謝の言葉を伝えた。 石川・平野ペアと対戦した束荷小3年の藤井美優南さん(8)は「上手だねとほめられて、すごくうれしかった」と笑顔。光井小6年の西村綾夏さん(11)も「石川さんから直接いただいたアドバイスをこれからの練習に生かしたい」と話した。 熊毛中1年の小路蒼空さん(13)は「おなかに力を入れると球がきれいに打てると指導してもらった。さっそく実行したい」と意欲を見せていた。 9カ月がかりで準備を進めた市教委スポーツ推進課の三好知弘課長は「大雨の中、すべての席を埋める皆さんにご来場いただいて、本当にうれしい。中学生やスポ少の皆さんにも石川さんや平野さんという世界レベルの選手から指導を受けたことを思い出に残し、自分の目標に向かって頑張る力にしてほしい」と話していた。