東京電力福島第一原発の処理水放出以降、日本の水産物の輸入をストップしている中国は科学的な証拠が得られれば段階的に輸入を再開すると明らかにしました。

　中国側が発表した声明によりますと、今後中国は日本が国際原子力機関＝ＩＡＥＡに提案した新たな枠組みの下で長期的なモニタリングに参加します。 　その後、サンプリングなどの科学的証拠に基づいて「段階的に日本産水産物の輸入を再開する」と説明しています。 　これまでの禁輸措置を受け、宮城県石巻市ではナマコの取引価格が下落するなどの影響が出ていました。 　石巻魚市場佐々木茂樹社長「人口が世界一の中国市場を無視することはできない。ナマコ漁は１１月から解禁になりますので、できれば早く全面解除。香港も含めてナマコを輸出できるような体制ができると良い」 　処理水の放出については「利害関係国の１つとして責任のないやり方に断固として反対する」と従来の立場を強調しています。