「好きな事」への熱中が、不登校児の生きる力に【親子の体験日記】
不登校のヒミさんはお菓子作りに没頭した結果、プロ級の腕前に!将来の目標をみつけて前進しはじめます。 【漫画】「学校行くのやめよう!」不登校児の親が決心した理由 漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバー親子を取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。(毎週水曜更新)
自分の得意分野を見つけ、輝きだしたヒミさんの毎日。しかし、お菓子作りに熱中するあまり体調不良に…
一連の経験が、さらに食について深く学ぶきっかけに。不登校は解決せずとも、人生の目標を見つけることができました。
かめママさんのコメント
お菓子作りを通して、地域との繋がりもでき始めました。 これまでは、社会から疎外されたような状態でしたが、だんだん不登校であることを隠さずに話すこともできるようになり、不登校に対しての偏見や批判のない場所もあるんだと気付かされ、それが人への信頼になっていくのが分かりました。 自分にできること、自分の生き方を考えていくことが子供達の人生の基盤になっていくのだと思いました。
臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
学校に行くとある程度は無理矢理に食事や睡眠などの生活リズムが整っていることも多いですが、不登校だとそうはいきません。正しい知識なく無理に寝ようとしたりで、より生活リズムを悪化させてしまうこともあります。 ヒミさんの場合は自分の体調不良をきっかけに食事や体調を整えることの大切さに気付き、それが将来の目標につながっていきましたね。 ヒミさんはたまたまお菓子作りと出会いましたが、「たまたま」は準備のできている人にしか訪れないものです。日々のヒミさんの努力や家族の支えが熱中できるものと出会わせてくれたのだと思います。
おがたちえ(漫画家),橋本紋加(臨床心理士・公認心理師)