「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録決定で日本酒王国・福島も期待
テレビユー福島
ユネスコの無形文化遺産に日本の「伝統的酒造り」の登録が決まった5日、「日本酒王国」福島もわきました。 日本時間の5日、パラグアイで開かれているユネスコの政府間委員会で。日本の「伝統的酒造り」の登録が正式に決まりました。登録されたのは、カビの一種、こうじ菌を使って行う日本酒や焼酎、泡盛など伝統的な酒造りの技術で、日本の無形文化遺産登録は、今回で23件目です。 登録を祝って、福島市の県観光物産館では記念のセレモニーが開かれ、県酒造組合の渡部謙一会長などがパネルを披露するとともに、記念フェアとして福島の酒が振る舞われました。 北海道から訪れた人「あまり普段日本酒を飲まないんですけど、すごく飲みやすくておいしかった」 県中小企業団体中央会の職員「福島の日本酒を、日本や国内外に宣伝していけたらなと思います」 全国新酒鑑評会で9年連続金賞受賞数日本一を獲得した「福島の日本酒」。県内の蔵元の関係者は、それぞれが受け継いでいた伝統的な技法が評価されたことを前向きに喜んでいます。 県酒造組合・渡部謙一会長「500年前からこうじ作りの技法が確立されたと言われている。代々蔵元で伝承されてきた、そのこと自体、評価されたということが非常にうれしい。喜ばしいと思っています。」 県によりますと、2022年度、県内の日本酒の輸出額は3億7900万円で、主な輸出先はアメリカ、香港、台湾などとなっています。県の担当者は「海外では、酒の作り方に関心を持たれることが多いので、登録が日本酒の輸出の後押しにつながれば」と期待を寄せています。 県酒造組合・渡部謙一会長「いろんな部分で日本人と寄り添ってきたのがお酒だと思う。こういった日本の伝統的な文化を海外の方にも知っていただければ一番良いのかなと」 県観光物産館では、13日まで記念のフェアが開かれ、福島の酒のコーナー設置やラウンジでの飲み比べセットの提供が行われるということです。
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