《ブラジル》五輪サーフィン=ガブリエル・メジーナが超美技=“奇跡の1枚”が話題に
パリ五輪のサーフィン男子競技のベスト16戦が争われた29日、その日最大の波を味方にしたガブリエル・メジーナが、五輪史上最高という、歴史的な得点「9・90」を叩き出し、日本人選手の五十嵐カノアに勝利した。 五輪史上最高という点の高さもさることながら、ある意味でそれ以上に注目を集めているのが、フランスの写真家ジェローム・ブルイエ氏が撮ったメジーナの一瞬のショットだ。メジーナが巨大な波に乗った直後、天を指差しながら空中で躍動する姿を捉えた「奇跡の1枚」は世界中で高く評価され、多くの報道機関やSNS上で話題となっている。 30日テラ・サイトなどによると、パリ五輪のベストショット入りした写真はAFP通信のブルイエ氏によるものだ。同氏はスポルTVの取材に対し、「私はその時、他のカメラマンと一緒にボートの上で準備をしていた。波の終わりにメジーナが飛び上がったのを逃さず、連続写真を撮ったんだ」と語った。 その写真は、東京五輪の宿敵である日本の五十嵐カノアとの激しいバトルの最中に撮影された。メジーナはこの日最大の波を見方にした競技を終えた直後で、自分の演技に満足したメジーナが海の上を「飛び」、喜びを表現しながらジャッジたちに最高スコアの10を求めてアピールする様子を収めた写真が世界中の注目を集めた。 ブルイエ氏はその時を振り返り、「どんな写真家も決定的瞬間を狙っている。問題は、メジーナがいつ、どこから出てくるかが分からないことだった。動きが見えづらい場所にいたから予測が難しかった。彼は時々、アクロバティックな動きもするので、その瞬間を見逃さないようにして、瞬時にシャッターを切った。海から出てきた彼の写真を4枚撮ったが、その内の1枚がこれだったんだ」と説明した。 この写真は世界中の何十もの報道機関に使用されただけでなく、SNS上でも何百万回もシェアされ、数えきれないほどの「いいね!」がついた。 米国タイム誌は、この写真を「2024年五輪大会勝利の決定的なイメージ」と評し、オーストリアのメディアNewsは「これは史上最高のスポーツ写真かもしれない」とフェイスブックに書き込んだ。 メジーナもこの写真を自身のインスタグラムに投稿し、瞬く間に530万以上の「いいね!」を獲得した。 ブルイエ氏は自身の仕事が高く評価されたことを喜び、「私は自分が愛する事をしているだけ。私にとっては、新たな写真が一枚加わったに過ぎません。良い機会に恵まれたこと、編集を担当し、世界中に発信してくれた同僚にも感謝しています」と締めくくった。