ランニングに「80:20ルール」を取り入れるには?
80:20ルールに従ってトレーニングするには
自分のトレーニングを配分する前に、まずはトレーニングをどうやって測定するのかを決めなくてはなりません。 低強度にしたいのは、トレーニング内容の80%なのか、走る距離の80%なのか、それとも、トレーニングにかける時間全体の80%なのか、ということです。 Fitzgerald氏の著書では、低強度、中強度、高強度に費やした時間を、分単位でカウントしています。しかしインターバル走の場合は、インターバルと、その合間のリカバリーを高強度にカウントしています(ただし、インターバル後のクールダウンは低強度にカウント)。 Fitzgerald氏と同じやり方でもかまいません。あるいは、距離やセッション内容でカウントしてもいいでしょう。 楽なランニング4本に対して、きついランニング1本を行うのでも、80:20の配分になります(ただし、それぞれの走行距離をほぼ同じにする必要があります)。
80:20ルールに従うことは、どのくらい重要?
「ルール」という名前はついていますが、必ず守らなければならないわけではありません。80:20は単に、多くのエリート・アスリートが実践しているのと同じトレーニング方法のひとつにすぎないのです。 趣味で走るランナーにとっても有益であることを示す研究もありますが、トレーニング方法がこれしか存在しないわけではありません。
結論
伸びしろが大きいランナーなら(初心者、中級者、趣味で走るランナーなど、私たちの多くがこれに含まれます)、ランニングの80%で大幅にスピードを落とす必要は、必ずしもありません。 それに、一般的に言えば、走る距離を伸ばすことは、ランナーとしてレベルアップするひとつの方法です。 ですから、「高強度のランニングを低強度に落とす」ことよりも、「低強度で走る距離を増やす」ほうが、理にかなっているかもしれません。 Source: Amazon
遠藤康子(ガリレオ)