京都・祇園祭の山鉾巡行 車輪が壊れた「鶏鉾」が立ち往生 後続が追い越す珍しい光景も
京都・祇園祭の前祭の行事「山鉾巡行」で、鶏鉾の車輪が壊れて巡行を中断するトラブルがありました。
17日午前、京都・四条通で山鉾巡行をしていた鶏鉾の車輪の一部が壊れ、その場で立ち往生しました。 鶏鉾は、くじ取り式で「鉾一番」の9番目を巡行していましたが、後続の山や鉾が鶏鉾を追い越して巡行を続ける、珍しい措置がとられました。
道の脇に寄せられた鶏鉾のすぐ横を、屋根同士が接触しないよう菊水鉾がゆっくりと通り抜けると見物客から拍手が起こりました。 鶏鉾保存会によりますと、車輪は木製で左側の後輪が縦に割れたため、巡行を中断。 すぐに工具を使い、割れた部材をビスで固定し、町内まで曳き戻したということです。 山鉾巡行は曳き手が交差点で方向転換させる「辻回し」が見どころで、この日、沿道には午後0時半現在で約14万人の見物客が集まりました。 後祭の山鉾巡行は、来週24日の予定です。