アルゼンチン代表、背番号10の系譜(3)まさかの“ゼロ”!? 伝説の始まりは意外にも
アルゼンチン代表の背番号10といえば、やはりディエゴ・マラドーナだろう。1986年のメキシコワールドカップ優勝を経験したレジェンドは、いまでもカリスマ的な人気を誇る。そして、のちに同じ背番号10を託された選手たちは、結果を求められる重圧とともにマラドーナの幻影とも戦うことを強いられてきた。果たして真の後継者は現れたと言えるのか? 18年ロシア大会までのワールドカップでアルゼンチン代表の「10」のシャツを着た選手たちの系譜を振り返る。
南アフリカワールドカップ
背番号10:リオネル・メッシ(バルセロナ) 生年月日:1987年6月24日(当時22歳) 個人成績:5試合出場/0得点4アシスト 監督:ディエゴ・マラドーナ 戦績:ベスト8 自身初のワールドカップとなった2006年ドイツ大会は負傷明けで控え選手の1人だったが、4年経って真のワールドクラスへと飛躍し、大会最大の注目選手になっていた。そしてマラドーナ監督と同じ背番号10を着けて、同じトップ下で起用される。 グループリーグ第2戦の韓国代表戦で2アシストを記録するなど、大会を通して4アシストを記録し、準々決勝進出に大きく貢献した。しかし、全5試合に先発フル出場し、30本ものシュートを放ちながら、ゴールは1つも決められなかった。 今ではメッシがアルゼンチン代表のキャプテンマークを巻くのは当たり前になったが、初めて腕章を託されたのが、この大会のグループリーグ第3戦・ギリシャ代表戦だった。すでに2連勝で決勝トーナメント進出を決めた段階で、メンバーも落としていたが、母国の英雄マラドーナ監督から手渡されたキャプテンマークはメッシにとって特別なものだったに違いない。
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