ちりめんじゃこに混ざった「チリメンモンスター」にスポット 森が育んだ豊かな海知って
森と水の源流館(奈良県川上村)が和歌山県立自然博物館(同県海南市)の協力を得て、和歌山の近海産のちりめんじゃこに混ざる小さな魚たち「チリメンモンスター(チリモン)」にスポットを当てた展示を開催している。来年1月7日まで。 【写真】さまざまなチリメンモンスターに関する展示 同村の吉野川(紀の川)源流にある原生林が和歌山の豊かな海を育んでいることから、両館は紀の川水系流域の合同調査などを行ってきた。そうした関連を知ってもらおうと、森と水の源流館で和歌山県立自然博物館の学芸員の得意分野を紹介するシリーズ企画を3月まで開催することになり、今回はその第1弾。 会場では、ちりめんじゃこがプラスチック容器に詰めて設置され、虫眼鏡でチリモンを観察することができる。また、イカやタコ、エビ、スズメダイやサバフグ、タツノオトシゴなどのチリモンも展示されている。 森と水の源流館の企画調査班主事の古山暁さんは「森林で作られた栄養が川に注ぎ、川の水が田畑や生活用水などで適切に使用されることが海を育むことを知ってもらいたい」と話している。今後、シリーズ企画では「和歌山のヘビ」や「紀の川の魚類」を順次取り上げる予定。 毎週水曜と29日~1月3日は休館。大人400円、小中学生200円。問い合わせは森と水の源流館(0746・52・0888)。