1年以上の"謹慎"経て寄付額『全国3位』に返り咲き!ふるさと納税を盛り上げる泉佐野市の秘策とは
流出額3位は大阪市…税金がほかの自治体に
一方、制度を思うように活用できていない自治体も。大阪市では、本来、市に納められる税金がほかの自治体に流れる形になり、昨年度の税金の流出額が全国3位になってしまいました。 (大阪市政策企画室 金澤孝治さん)「令和6年度の寄附金税額控除見込み額(流出額)は約167億円になります。決して無視のできない状況であると認識しております」 返礼品を見てみると、蓬莱本館の肉まんやゆかりのお好み焼きなど、大阪ならではの魅力的な商品が並んでいます。しかし市としてそれほど積極的にアピールしてはおらず、昨年度集まった寄付額は10億円ほど。大阪市では今年から返礼品の数を増やそうと、出品する事業者を募集している最中だといいます。 (金澤孝治さん)「本市の魅力に寄与する返礼品を募集していきたいと思います」
とれたての新鮮な魚介類で観光客らにぎわい
一方、泉佐野市はさらなる高みを目指していました。関西空港近くの「青空市場」。とれたての新鮮な魚介類が並び、観光客や地元の人でにぎわいます。 その一角にふるさと納税の返礼品加工場がありました。 (北国からの贈り物 高平亮事業部長)「アトランティックサーモンがノルウェーから空輸のもので、関西国際空港に届いてそのまま泉佐野工場まで届きます」 この会社、実は北海道の企業。市はさらに返礼品を充実させようと、府外の企業の誘致まで始めていたのです。市内で加工をほどこすことで、国のルール内に収まり市の返礼品として出品できています。そのため、中にはこんな返礼品も。 (高平亮事業部長)「ズワイガニを扱っておりまして、昆布水であったりとか、大阪ならではの味付けにこだわっております」 予想もつかないさまざまな工夫でふるさと納税を盛り上げる泉佐野市。次の展開も目が離せません。 (2024年9月4日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)