メジャー挑戦の中日・小笠原慎之介、ピッチング修正点を米メディア提言 「凶器になり得る…決め球として多投するように」
米メディアのスキッパーズビューが24日(日本時間25日)、中日からポスティング制度でメジャー挑戦する小笠原慎之介投手(27)に対して、投球割合や攻め方に修正点を加えた方がいいと提言した。投球データを分析した上で、直球を減らして高めに投げ、スライダーとチェンジアップを増やした方がいいという。 直球に関しては「球速は89マイル(約143キロ)に過ぎないが、インデュースト・バーティカル・ブレーク(IVB=スピンによる縦変化)約49センチと、約24センチある横変化のおかげで効果的。また、低いリリースポイントから高めへの直球が効き、球速を補っている。メジャー球団は特に、伸びる球で右打者の内角高めに投げて詰まらせる直球の制球を求めるだろう」と説明。ただし、今季は甘いゾーンに入って痛打されるのも目立ったと指摘し、今季50%だった直球の投球割合を30~35%に減らした上で、より安定して右打者の内角高めに制球すべきだとした。 チェンジアップは「IVB約29センチ、横変化約33センチで、最も興味深い球種。変化はシンカーに近く、直球との球速差が16キロ以上ある」。また、「今季は空振り率が25・6%もあるのに、投球割合は15%しかない。メジャーで投球割合を30%まで増やし、特に2ストライクと追い込んでから使うべきだ。より大きな変化をするよう改良すれば、なお良し」とした。 ナックルカーブは「変化幅こそ素晴らしいが、平均71マイル(約114キロ)という低い球速が大リーグで使用するにはリスクになる」とし、今季17%だった投球割合を5~10%に減らし、「初球で意表を突いてストライクを取る球に使った方がいい」と提案した。 スライダーは「曲がりが鋭く、今季は左打者の空振り率が29・8%。右打者の膝元と左打者の外角低めに落ちるため、右打者の内角への直球と組み合わせれば、『deadly weapon(凶器)』になり得る」と期待。投球割合こそ今季は全球種で最低の13%だったが、これを「20%にアップし、特に左打者への決め球として多投するよう薦める」とした。
中日スポーツ