またしてもペルーでバス事故 崖から転落 乗客9人が死亡
タルマ、ペルー、7月23日 (AP) ― 南米ペルーの中央山脈で7月22日未明、道路を外れた夜行バスが崖から転落し、乗客9人が死亡した。 民俗楽団を乗せたバスは、首都リマの東約160キロ、フニン地方の険しい山道で道路から外れ、崖から転落した。 楽団の11人が負傷し、タルマの病院に救急搬送された。 ニュースラジオ局によると、事故は現地時間午前4時ごろ、ラ・オロヤとタルマの間の幹線道路で発生。バスには、有名な民族楽団のメンバー20人が乗っていた。 負傷した楽団員によると、楽団は首都で演奏のためタルマからリマに向かっていたという。 同楽団員は事故当時を振り返って、「眠っていて、目が覚めたのはバスから放り出された後で、道路から50メートルほど放り出されていた。ケガをした同僚たちは助けを求めて叫んでいた」と語った。 バスはスピードを出していたわけではなく、「登り坂だった」と付け加えた。 国家警察高速道路保護局長は、バスは無許可のルートを走行していたと述べ、事故の正確な原因は「調査中である」とも強調した。 ペルーでは、整備不良の道路と、スピードの出しすぎなどが原因で、このような事故が頻発している。 ペルー運輸省によると、2023年の交通事故による死者数は3138人で、公式データによれば、事故の70%は運転手の運転技量不足や疲労といった人的要因によるものだという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)