菊池雄星、今季8勝目。現地メディアは「ヒューストンにとって素晴らしい取引だったことが判明」と伝える
アストロズの菊池雄星は現地9月7日(日本時間8日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのダイアモンドバックス戦に先発登板すると、6回99球を投げ、7安打4失点、6奪三振無四球と粘投し、今季8勝目(9敗)を挙げた。
『MLB.com』は同日付で掲載した試合のレポート記事の中で、「アストロズはこれで、トレードデッドラインでブルージェイズから獲得したユウセイ・キクチの先発した試合の成績を7勝無敗に向上させた」と前置きした。
その上で、「彼は6回で99球(うちストライク67球)を投げ、2本塁打を含む7安打4失点としつつ、打者6人から三振を奪った。4失点は彼にとってヒューストンのユニフォームでは最多となったが、アストロズの攻撃は、それが問題とならないことを確実にした」と伝えた。
一方、『スポーツ・イラストレイテッド誌』は同日付で電子版に「ヒューストン・アストロズでのユウセイ・キクチを再査定」と題した記事を掲載し、移籍後の左腕のパフォーマンスを査定している。
記事では、今夏にアストロズが行なった補強について、「例年のように、ヒューストンは球団を進歩させるべく、トレードデッドラインでアグレッシブだった。先発ローテーションの何人かが負傷したこともあり、彼らはトロント・ブルージェイズからユウセイ・キクチを獲得した」と振り返った。
そして、「当時、キクチがアストロズにどれだけのインパクトをもたらすことができるかは不透明だったが、1ヶ月余りが過ぎ、これがヒューストンにとって素晴らしい取引だったことが判明した」とし、ブリーチャーズレポートの査定を引用しつつ、菊池を獲得したアストロズに対する評価が、トレードデッドライン当初の「C」から現在は「A」に格上げになったことを伝えた。
記事では、ブルージェイズでの菊池の今季成績は4勝9敗、防御率4.75だったことから、「トレード当初、ヒューストンでは何が彼の役割になるのだろうかと言うのは、至極真っ当な疑問だったが、球団は明らかに何か別の物を見ていたようだ」とした。