【新人記者カメ日記・トレセン縦〝桜〟無尽 番外編】15日に競馬実況デビュー! ニッポン放送・小林玄葵アナウンサーの素顔に迫る
先日、僚紙週刊ギャロップ12月15日号『競馬通の詩』に登場しているニッポン放送の新人アナウンサー小林玄葵(しずき)さん(24)とお話しする機会がありました。15日に中山競馬場(中山10R北総S)で競馬実況デビューする小林さんの素顔をご紹介できればと思います。 小林さんは昨年4月に長野・信越放送に入社し、情報番組のリポーターやサッカーの実況を担当していたそうです。順風満帆にも思える新人時代でしたが、『WBCの実況をしたい』という大きな夢があったとのこと。昨年末にニッポン放送の中途採用試験の募集を目にした小林アナは「今やらなければ今後、一生後悔する」と思い、迷わず応募したそうです。社会人1年目に大きな決断をした小林アナの思い切りには脱帽です。 今年6月に入社し、9月に「ショウアップナイタープレイボール」でスタジオデビュー。「野球と競馬、どちらがいま時点で緊張していますか?」と聞くと、「野球は自分がやっていたこともあったけど、競馬は経験がほとんどないので野球のときより緊張しています」とのこと。競馬とは無縁の生活だったものの、以前の会社からアナウンサーとして内定をもらったあと、友人と勉強もかねて一昨年のヴィクトリアマイルとオークスで東京競馬場へ足を運んだそうです。「ほんとビギナーズラックですけど」と前置きしたうえで、「ヴィクトリアマイルはソダシ、オークスはスターズオンアースでどちらも当たりました」。実況者だけでなく、馬券師としての素質もありそうですよ。その後はすぐに馬券を買うのをやめたそうで「いまは勝ち逃げしています」とニヤリとしていましたが、「自分の競馬実況デビューの日は買おうかな」と話していました。 競馬実況アナウンサーの方々は、さまざまな個性や引き出しを持っているイメージがあります。小林アナが過去の実況を勉強するなかで印象に残っているのは、キタサンブラックが勝った2017年の有馬記念。フジテレビの青嶋達也アナウンサーがゴールの瞬間に発したフレーズ、「これが男の引き際だ!」が印象的だったそうです。その影響から「いつか競馬実況してみたいレースは有馬記念」と力強く話し、先輩である清水久嗣アナウンサーのすごさも口にしていました。「ラジオは何馬身、何馬身、ここに何がいてというのを細かく描写しなきゃいけないんですけど、その中でもどの厩舎で父がどの馬などの情報をしっかり入れ込むんですよ。本当に知識がすごいです」と脱帽したうえで、「いつか自分もそのような実況ができれば」と目を輝かせて話してくれました。 小林アナの趣味は筋トレと味の濃いラーメン(特に二郎系)を食べること。信越放送時代はテレビでも鍛え抜かれた肉体美を披露していたそうです。味の濃いラーメンは、筋トレや競馬場で12レースすべての実況を練習をした帰りなどにご褒美として食べるらしく、「デビュー戦の日もそれを楽しみに頑張りたいです」とのことです。