草彅、そして香取も……「スマスマ」終了から8年 フジテレビが『新しい地図』を積極的に起用し始めた
フジテレビが夏の特番に元『SMAP』のメンバーで、現在は共同プロジェクト『新しい地図』として活動する草彅剛(50)、香取慎吾(47)の起用を立て続けに発表した。 【やっぱり仲良し】すごい…移動の車中でも仲の良いシンゴとつよぽん 草彅は8月15日放送のバラエティ特番『大相撲部屋対抗!大食い&歌うまバトル』で、’16年4月の『草彅剛のがんばった大賞』以来、8年4ヵ月ぶりに同局バラエティ番組のMCを務める。また、香取は同月17日放送の、毎年恒例のオムニバス形式のホラーエンターテインメント『ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル(以下、ほん怖)』内のドラマの1編に主演。『ほん怖』への初出演となる。 ちなみに、『ほん怖』は2人と同じ『新しい地図』の稲垣吾郎(50)がストーリーテラー的な役割である〝『ほん怖』クラブのリーダー〟を務めているが、今年で就任から20周年となった。 「『新しい地図』の3人は’17年9月に旧ジャニーズ事務所を退所後、同プロジェクトで活動をスタートさせました。当時は旧ジャニーズを退所したら、テレビの地上波に出演できないのは〝暗黙の了解〟でした。そのため、香取さんはフジのレギュラーバラエティ番組『おじゃMAP!!』が’18年3月に終了してしまいました。 ところが、フジは旧ジャニーズに忖度しつつも、『ほん怖』の稲垣さんの起用を続けました。たしかに、番組の〝顔〟的な存在となっているだけに、『ほん怖』のファン心理に考慮しキャスティングを続けたのでしょう」(テレビ局関係者) 3人は旧ジャニーズを退所後、いち早くインターネットテレビ局・ABEMAとタッグを組み、さらには、旧ジャニーズ時代に活用していなかったSNSを駆使して活動していたが、’19年7月、3人にとってはとてつもない〝追い風〟が吹くことになった。 「ジャニーズ事務所が各テレビ局に対し、『新しい地図』の3人を出演させないよう圧力をかけた疑いで、公正取引委員会(公取委)が私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)違反の恐れがあるとして、ジャニーズ事務所に注意処分を下したことをNHKが報じたのです。 業界内には当たり前のように広まっている話でしたが、公取委の介入があったとなれば一大事。NHKは各局に先駆け、’21年9月にEテレの子ども向け教育番組『ワルイコあつまれ』で3人を起用しました。同番組は今やレギュラー化されています。 さらに、同年の大河ドラマ『青天を衝け』に草彅さんを徳川慶喜役で起用しました。すると、他局も徐々に3人の起用を解禁。昨年1月期にはフジの系列のカンテレ制作のドラマ『罠の戦争』で草彅さんが主演をつとめたのです」(放送担当記者) タレント起用における公平性の観点からすると好ましい状況だが、現状では、積極的に3人を起用するのはNHKとフジが目立つ。フジは起用に明確な狙いがあるという。 「フジはこのところ、世帯視聴率よりもTverなどでの見逃し配信の再生回数、個人視聴率、そして13歳から49歳までのコア視聴率を重視して番組を制作しています。その成果として、7月20日~21日放送の大型特番『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』の視聴率は個人全体4.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、コア4.6%を獲得し、個人・コアともに同時間帯横並びトップを獲得しました。 フジの番組作りの狙いからすると、『新しい地図』の3人を含め、元SMAPメンバーたちの年齢はコア視聴率のターゲットの上限の49歳前後で、ファンもメンバーたちの年齢のあたりが多く、起用によりコア視聴率の上積みが望めるのです。他の民放キー局が積極的に起用しないのも、フジにとっては好都合でしょう」(同前) フジは’16年末のSMAP解散まで冠バラエティ番組『SMAP×SMAP』を放送するなど、なじみのある局だけに『新しい地図』の3人は積極的に起用されることに感慨深いはずだ。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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