確定申告に苦しむ人のSNS投稿は毎年のように流れてきますが、一体どのような部分がストレスなのでしょうか? 具体的なイメージが湧きません…。
会社員や公務員の場合は「確定申告はしたことがない」という方もいるでしょう。しかし、源泉徴収や年末調整といった制度がない個人事業主やフリーランスの場合は、「毎年2月・3月は確定申告で憂鬱」という方もいるかもしれません。 SNSなどには確定申告に苦しむ人の投稿が毎年のように流れていますが、一体どのような部分がストレスなのでしょうか。当記事では、多くの方が「確定申告」に苦しむ理由を解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
SNSには「確定申告」に苦しむ人の声も少なくない
2月・3月になると、SNSなどには「確定申告」に苦しむ人の声が毎年のように流れてきます。源泉徴収や年末調整といった制度のある会社員や公務員はイメージが湧きづらいかもしれませんが、一体確定申告のどのような部分がストレスなのでしょうか。 過去のSNSの投稿を見ると、余裕を持って確定申告したいと思っているものの、結局毎年期限ギリギリになってしまう方もいるようです。確定申告が面倒な理由としては、「資料の整理が大変」といった声が聞かれました。 オンラインで申告できる「e-Tax」については、「便利だと思う」との声がある一方、「意味が分からず断念」といった声もありました。また、従来は年末調整で済んでいたものが、転職やダブルワークによる初めての確定申告で苦労したという方もいたようです。 また、「確定申告をしたけれど自信がない」といった声や、「提出した後に申告漏れに気づいてやり直し」といった声も見られました。
多くの人が「確定申告」に苦しむ理由
SNSでは、確定申告で苦しむ人のリアルな声が確認できました。ここからは、アメリカン・エキスプレスによる「2022年度 確定申告に関する実態調査」を基に、多くの人が「確定申告」に苦しむ理由を深掘りしてみたいと思います。 ■書類のとりまとめなどに膨大な時間がかかる アメリカン・エキスプレスの調査によると、確定申告にかかる時間は平均で合計752分(12時間32分)とのことでした。 内訳を見てみると、「源泉徴収票や領収書など必要書類の取りまとめ」がもっとも長く129分、次いで「データ集計」が127分、「集計結果の記入・入力」が121分と続いています。これらは「確定申告時に大変だと思う作業」の上位とも一致しており、多くの方が書類のとりまとめなどに膨大な時間がかかる点にストレスを感じているようです。 ■申告内容に不備がないか不安になる 事業年数4年未満の方に「創業時の確定申告の悩み」を聞いたところ、57.5%の方が「申告書類の作成に時間をとられる」、44.5%の方が「申告内容に不備がないか不安になる」といった悩みを挙げました。 実際に、確定申告では書類の取りまとめに膨大な時間がかかる可能性があり、申告書類の作成に時間が取られてしまうケースもあるようです。一方、半数弱の方が申告内容の不備に不安を抱えており、これは確定申告について相談できる相手がいないことも関係している可能性があります。 ■確定申告書の提出にも時間が取られる さらに同調査では、22.0%の方が「申告書類の提出に時間をとられる」点を確定申告時の悩みとして挙げています。確定申告は、「e-Tax」を使うことで非対面のオンライン申告も可能です。 「e-Tax」の利用者・利用予定者に「e-Tax」の「良い点」を聞いたところ、91.4%の方が「自宅でできる」点を挙げました。 逆に「悪い点」を聞いたところ、36.9%の方が「システムが理解しづらい、使いづらい」、31.7%の方が「事前準備に手間がかかる」、25.4%の方が「わからないことを質問しづらい・できない」といった点を挙げており、非対面の「e-Tax」はまだまだ課題が多いようです。