またジャンボの教え子が活躍 20歳小林夢果が首位発進 300ヤード超えの飛ばし屋
<国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース>◇第1日◇14日◇千葉・袖ケ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円) 【写真】笑顔をみせる小林夢果 小林夢果(20=ヨコハマタイヤジャパン)が、持ち前の飛距離を生かして7バーディー、1ボギーの66、6アンダーの好スコアで回り、桑木志帆と並んで首位発進した。インスタートの折り返し、506ヤードの18番パー5では、ドライバーのティーショットで、残り180ヤードまで運び、7番アイアンと迷いながらも、向かい風を考慮した6番アイアンで楽々と2オン。4メートルから2パットで難なくバーディーを奪うなど、随所にスケールの大きなゴルフを見せて好発進した。「暑いのは好きだし、夏がチャンス」と、初優勝への強い思いを隠さなかった。 「ジャンボ」こと男子ゴルフのレジェンド、尾崎将司の愛弟子だ。プロ3年目の今季は、今大会ですでに首位発進は3度目だが、初優勝には届いていない。粗削りな面も目立つプレースタイルとあって、前週までの出場15戦でトップ10入りは4度ある一方で、予選落ちも半数近い7度ある。ただ、アマチュア時代から生粋の飛ばし屋で「腰を回転させる時に、ためをつくる」と、飛距離を出すための独自の手法も身に着けている。 師匠の尾崎からも「運動神経はいい」と、お墨付きを得ている将来の高さも魅力だ。何よりも「曲がらなくなった」と、ショットの正確性の向上を実感している。過去2度の首位発進は、1度目が悪天候による競技短縮の影響もあり、3位に後退したまま突然、大会が終わった。2度目はアクシデントはなかったが、5位に順位を下げていた。残り2日間は“三度目の正直”で、首位発進から完全優勝を目指していく。