７７年連続で箱根駅伝出場を目指す日体大の分須主将は、日体大らしく直立不動の姿勢で抱負を明かした

　第１０１回箱根駅伝予選会（１０月１９日、東京・立川市）の試走会が６日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地と国営昭和記念公園で行われ、前回の本戦１１位の東海大、同１３位の中大などシード権（１０位以内）を逃したチームがコースを入念にチェックした。予選会はハーフマラソン（２１・０９７５キロ）を全選手が一斉スタートし、上位１０人の合計タイムで争う。上位１０校が本戦の出場権を獲得できる。予選会まで、あと２週間を切り、箱根路に続く大勝負は刻一刻と迫っている。前回の本戦で優勝した青学大を始め、上位１０校はシード校。 　７７年連続の箱根駅伝出場を目指す日体大の主将・分須尊紀（わけす・たかのり、４年）が、予選会突破へ向けて、強い意気込みを語った。「４年間で一番いい仕上がりです」ときっぱり。１６位に終わった前回の本選終了後の１月下旬にチームで目標を話し合い、予選会３位通過、本戦６位でシード権獲得と定めた。 　７７回連続の本戦出場は、１９４９年の初出場から一度も途切れていない大記録。「絶対に途絶えさせてはいけないプレッシャーは毎年あります」と主将は話す。そんな中でも「昨年以上のタイムを出せるチーム力があります」と自信をのぞかせた。 　分須は、東洋大の石田洸介（４年）と群馬・東農大二高時代の同期。石田は昨季の学生３大駅伝をすべて欠場するなど苦戦したが、学生ラストシーズンの今季に関東学生対校選手権男子１部１万メートルで自己ベスト記録の２８分８秒２９で６位入賞するなど復活した。「石田とは中学生の時から全国大会で競り合って、高校の時は３年間、同じ寮で暮らしていました。石田が復活したことはうれしいです」と分須は、石田の復調を自身のことのように喜ぶ。 　予選会を突破し、本戦で対戦することを熱望する。「２年生の時の箱根駅伝では石田が２区で区間１９位で、僕が４区で２０位で、二人とも苦戦しましたけど、最後は同じ区間でいい勝負をしたいです」。名門の日体大を率いる分須は爽やかな笑顔で話した。 　◇箱根駅伝予選会応援に関するお願い　主催の関東学生陸上競技連盟は、選手や観客の安全確保のため、関係者以外の一般観客やファンは、スタートから約８キロまでの自衛隊立川駐屯地内では観戦できず、沿道と国営昭和記念公園内で観戦や応援をするように呼びかけている。