警戒していた高川学園の“トルメンタ”で先制点献上…青森山田MF川口遼己「自分たちの隙、甘さが出た」
[12.31 選手権2回戦 青森山田高 1-2 高川学園高 NACK] 望みをつなぐ一点だった。青森山田高(青森)は後半33分にPKで追加点を許し、0-2。崖っぷちに追い込まれた中、後半36分、こぼれ球を拾ったMF川口遼己(3年)がドリブルで仕掛け、PA内左に進入。その折り返しに途中出場のMF麓萊凜(2年)が合わせ、1点差に詰め寄った。 【写真】「美しすぎ」「めっちゃ可愛い」柴崎岳の妻・真野恵里菜さんがプライベートショット披露 「ドリブルでペナルティーエリアに進入して、最後は仲間を信じて中に出した」。試合を通して正確なキックで攻撃の起点となっていた川口のアシストで1点を返したが、2点目が遠かった。 「独特の雰囲気があって、相手の戦い方も難しかった。青森山田より高川学園の方が反応も早かった」。前回王者として臨んだ選手権初戦。その緊張感やプレッシャーを感じながらも、川口のアイデアと技術は確かな存在感を見せていた。しかし、チーム全体として蹴り合いの展開となる中、そのキックを十二分に生かせていたとも言えなかった。 「個人としては全然やれていたので、やれていたのに負けたことが一番悔しい」。そう唇を嚙んだ川口が最も悔やんだのが後半7分の1失点目。高川学園はCKの場面でペナルティーエリア内の4人が手をつないでグルグル回る“トルメンタ”を見せたが、これも青森山田としては想定していたプレーだった。「高川学園の武器はセットプレーとずっと言っていた。自分たちの隙、甘さが出た」。大事な先制点。何より相手を勢いづかせてしまう痛すぎる失点だった。