年金暮らし83歳母の「特養」検討中。遠方で一人暮らしが不安…早期入所のコツはありますか?【ケアマネ回答】
遠方に住む83歳母が特別養護老人ホーム(以下、特養と記載)の入所を希望していますが、近隣の施設はどこも待機者が多いようです。子ども世帯はみな遠方に住んでおり、この先の一人暮らしも不安。特養に早く入所するためのコツはありますか? 【一覧表:介護の豆知識】特養入所の「判定会議」で検討される3つの要素 ケアマネジャーの筆者に、こんなお悩みが寄せられました。ご家族が近くでの見守りや支援ができないため、心配なことも多いかと思います。ご相談にお答えしながら、詳しく解説していきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
特養に早期入所できるコツはある?
●特養(特別養護老人ホーム)の基本 まずは特養の特徴を簡単に確認しておきましょう。特養に入所できるのは、原則として要介護3以上の高齢者で、自宅での生活が困難な方が対象です。比較的低額な入居費が魅力となり、待機者(入所待ちしている人)が多い傾向にあります。 ●特養に早期入所できるコツはあります。カギを握るのは「判定会議」 ご質問への結論を申し上げますと「特養に早期入所できるコツはある」というのが回答です。特養入所の可否や順番は、施設が開催する「判定会議」で決定されます。判定会議で主に検討されるのは、以下の3つです。 【一覧表】特養入所の「判定会議」で検討される3つの要素 1.介護度や介護保険サービスの利用状況 2.既往歴や認知症の有無 3.家族の状況など ※施設によって判定の基準や項目は異なりますが、上記は重要な要素です。 施設の入所審査は、上記の項目を基準に行われます。緊急性の有無などで、後から申し込んだ人が先に入所することも珍しくありません。ですから早期入所を希望する場合には「判定基準にできるだけ近づける」ことが重要になってきます。 次では、これらの基準に近づくために、どのように行動するべきかについて詳しく解説していきます。